CONTENTS

BACK TO LIST
2024.9.02

#26《前田旺志郎さん(俳優)×畑中翔太(企画・脚本)×アベラヒデノブ(監督)》【後編】クロストーク/SNSやエゴサ、自分の芝居を観ることについて

#26《前田旺志郎さん(俳優)×畑中翔太(企画・脚本)×アベラヒデノブ(監督)》【後編】クロストーク/SNSやエゴサ、自分の芝居を観ることについて

BABEL Wave#26

《内容》
・アベラヒデノブ”SNS断ち”の真相
・自分の芝居を観るという行為
・死ぬまで”おもろい”と思えること
是非お聴きください🎧

視聴リンク
https://podcasters.spotify.com/pod/show/babel-label/episodes/26SNS-e2nt4f9

[文字起こし]

アベラ
はい、始まりましたBABEL Wave。BABEL Waveは、コンテンツスタジオBABEL LABELのクリエイターが、今の時代の波を紹介する番組です。今、旬の作品を取り上げていくこの番組、先週に引き続き今回もゲストに前田旺志郎さんをお呼びして、私監督のアベラヒデノブ、そして企画、プロデュース、脚本家の畑中翔太さんと一緒に3名でクロストークをお送りします。前半、後半と分けてお送りしており、今回は後半パートになります。今週もよろしくお願いします。では、おひとこと…

畑中・前田
そこか!そこで噛む

アベラ
安心しちゃった

畑中
昭和のラジオみたいに

アベラ
ちょっとスイッチ入れないと、こういうの読めなくて。畑中さん…

前田
ラジオで甲子園聞いてるみたい

アベラ
もう、これよろしくお願いしますの一言、大丈夫ですか。

畑中
大丈夫です。はい、よろしくお願いします。

アベラ
ここからはご自由にお話しくださいって書いてます。それぞれの今に至るまでのエピソードやきっかけ

畑中
無理っしょいきなり(笑)急だな

アベラ
そうですね、はい。大阪出身、旺志郎くん。そうなんですよ、しかも東大阪。

畑中
急な…あっなるほど。同郷のかなり一緒?

前田
どこでしたっけ

アベラ
僕自体は大阪府大阪市なんですけど、自転車で15分ぐらいの東大阪の、あのね鴻池新田っていう駅があって、そこの東大阪なんですよ、おばあちゃん家が。だからめちゃくちゃ近いんです、そういう意味で言うと。

前田
僕って東大阪ですか。

アベラ
あれっ違う…どっかで聞いた記憶があったんですけど、

前田
吹田、吹田なんです。

アベラ
あー、そっちか。吹田もね、でもお世話になって。

畑中
誰と今、勘違いしてるの

アベラ
やっぱね、同郷って東京で特に安心すんのって、関西弁が日常的に残ってる人と話すとすごく安心する

前田
それはね、ありますよね、やっぱりね関西弁って。

アベラ
で、そしたらめちゃめちゃ、こんだけね俳優さんとして活躍されてて、もちろんね標準語でお芝居してるのに1ミリも関西弁削れてない。

前田
削れないっすね。

アベラ
崩れないよね?

前田
はい

アベラ
これは日常でも?

前田
そうです。てか、やっぱ地元の友達と仲良すぎてっていうのが大きいかもしれないですね。それがあって、もう電話めっちゃするんですよ地元の友達と。だからなんですかね。

アベラ
ずっと関西弁漬けでね、今も

前田
関西弁漬けですね、なんかでもこっちで出会った同世代の、それこそ俳優の友達とかとは標準語で喋ったりするんですけど、以外はそうですね、基本関西弁です。

アベラ
畑中さんどちらでしたっけ出身。

畑中
僕はね、出身は埼玉なんだけど、親父が自衛官だったんで。

アベラ
そうなんですか

畑中
本当なんていう、転勤族っていうか。海のある広島、山口、青森とかずっと転々としてたんで、あんまりなんかその大阪出身ですみたいなのがあんまなくて、

前田
自分の出途というか、

畑中
そうそう。そういうのがあんまなくて。そう、だからいつもこう羨ましい。特に大阪とか。

前田
はいはいはいはい

アベラ
地元レペゼンみたいなね

畑中
そっちに軸あります、みたいな感じでこっちにいる感じ。

アベラ
そういうわけでもないから、

畑中
そうそうそう。どこにもなく、ここにいるみたいな感じ。

アベラ
友達できかかったら、また引っ越してみたいな

畑中
そうそう、本当本当

アベラ
それ故なんすか

前田
それ故?

アベラ
畑中さんの

畑中
やばい、希薄さ?

アベラ
いやいや、希薄さやない。一見すごいスタイリッシュですごいなんていうんですか、クールに見えるけど、めちゃめちゃ青い炎みたいな。一見触ったら触れそうなんやけど、触ったらいっちゃん熱いみたいな。それは小さい頃から築き上げられてきた…

畑中
これ今あれっすか。こう回していただいてる感じですか

アベラ
回せてる?でもこれ先週もちょっと話したんですけど、きっかけは完全にあれですよね「量産型リコ」ですよね。

前田
この3人が出会い

アベラ
出会いはね、はい。だから、その上で今に至るまでのっていう部分なんで、このちょっとね時間は限られてますけど。旺志郎くんからまず、なぜこの業界…いいんですか聞かせてもらって

前田
全然、大丈夫ですよ。

畑中
旺志郎くんは長いから。そう、ロングロング…

アベラ
きっかけを意外と知らないっていう。

前田
まぁなんかアベラさんは普通にインタビューとか読んでもらえたら、あの詳しくは…

アベラ
僕は大丈夫です。大阪芸大です。

畑中
以上?(笑)

前田
僕は吹田出身で、バスケ部だったんですけど、役者もやってみようかなと思って今に至る…

畑中
みんな尺に収めようと、もうあんまり

前田
なんかここの、せっかく3人で話すっていうのが

畑中
意外と前喋ったりしたよね。

前田
そうですね。

アベラ
そっかそっか、そこで話してるのか。

畑中
そうそう。だから…

前田
聞いてないってことですもんね

畑中
アベラさんは、そう、全然知らないから

前田
前回の「はいカット!」で…

畑中
あのねアベラさんはね、意外と人に全然興味がない。

アベラ
それはね昔から言われててね、クリエイターとしてそれが大事なことなんかなとかね。

前田
意識的にね

アベラ
いや、めちゃくちゃ興味あるんですけど嫉妬深いんですよね。これで僕が、例えば畑中さんと旺志郎くんの、このBABEL Waveか、一緒にやってるラジオの部分で聞くとするじゃないですか。聞くと、どんどん嫉妬して頑張れなくなるっていう。

畑中
それは何に嫉妬するんですか。

アベラ
なんか「えぇなっ…」て、漠然と。結構、具体的に何にっていうより、結構…あれ、なんか前はね、一緒にドラマ作ってたのに、なんか今…なんかしかも畑中さんと話し合って卒業しますみたいなことになってるくせに。

畑中
別れた人と…

アベラ
そうです。いわゆる元パートナーみたいな。

前田
はいはいはい

アベラ
2人、元パートナー2人が、しかも旺志郎くんに限っては、今やってるしみたいな。

前田
そうですね

アベラ
今パートナーやしみたいな。あれ、なんかこっちより仲良さそうやんとか、人の活躍…

畑中
でもアベラさんって、それを全方位でいろんなことに感じてるから、すごい生きにくい生活してるかも。

前田
いや、でもそれはそうです。

畑中
そう。こんなこと僕らレベルにそんなこと言ってたら、気が回らなくないですか。

アベラ
だからInstagramのストーリーとか覗けないタイプ。

前田
SNSね、

畑中
断ち?そうそう、それを聞きましょう。じゃあなんで“SNS絶ち”をしてるのかっていうのと、SNS絶ちをしてるくせに「SNS絶ちしてます」ってSNSであげるのは何故かっていう。

前田
なんかこないだ中学時代のなんか絵とかもあげて「ありがとう」って

畑中
そう、なんかちょっとSNS出たがってる感じがある。

アベラ
ほんとは構ってほしいみたいなのある。あまのじゃくなね、ところある。でもまずSNS絶ちに関しては、クリエイティブ面に結構影響が出てしまってるなっていう。で、例えば自分が、ほんとは例えば僕がホラーコメディーやりたいとするじゃないですか。その時に仮に誰かのストーリー見て、知り合いがオリジナルで見たことのない、かつてないホラーコメディー僕やってます、みたいなストーリーを見たとした時に、僕は僕で別に純粋な気持ちで1つ新しいことやろうとしてる時に、その企画とかまた作品とか仮に見るじゃないですか。めっちゃ影響受けて、あれおもろいなみたいな。こっち(自分の作品)新しくないんちゃうか。おいおい待て待てみたいな。じゃあこれ企画自体考え直さなとか言う前に、でも自分の純粋なものから出たもので企画をやっぱ、やり遂げることをしてかないと。その宮崎駿さんが、例えばテレビ観ない、映画観ない、過去の小説とか読むけど、みたいなんに近いんですけど他の人の作品観ると分かりやすく影響を受けるんですよ。という意味で、あと嫉妬、シンプルに。その2点において作るということに純粋に向き合っていこうと思ってSNS断ちをまず始めました。

前田
なるほど。

畑中
確かになんかそれはアベラさんの性格上すごくわかるというか、アベラさんすごく良くも悪くも影響されやすいし、自問自答しやすいから

アベラ
自分自答しやすい

畑中
今ね、いろんなものが飛び込んでくるから、これ流行ってるとか。で、それにいちいち影響されてたら多分決められないんじゃないですか。

アベラ
そうですね。だから影響受けかけた時は反骨心というか、カウンターカルチャーのその精神でですね、そっちがそう行くなら尚更こっちは原点回帰で突き進んでやろうかみたいな。今これが流行ってるなら…で、心では思ってますよ。カウンターカルチャーの異端児でありたい。

畑中
復活しようとしてるんですか?

アベラ
SNSですか?

畑中
はい

アベラ
いや、全く

畑中
もう…

アベラ
まぁ今日も見てきましたけども、

畑中
見ちゃ意味ないじゃん。

前田
それなんなんすか。

畑中
そう、見たら入ってくるじゃないですか。

アベラ
そうですね。「あの子の子ども」とかもしっかりと「#あの子の子ども」で、もうなんならリアルタイム視聴の時に更新されていく感想は見てます。

前田
気になりますよね、監督やってたらね。

アベラ
大事ではあるんですよ。トレンドとか、それこそ畑中さんね。広告業界からやっぱこちらの長物の世界に来られて、やっぱりトレンドとか流行りとかで。でもそれをやっぱ研究されてる故に、新しいものも作れるしっていうのも、すごく理解してるんですけど。だから心身健康に。あれ、僕今日回す番ですよね。

畑中
回す番です。

アベラ
なんかいつの間にかこれなんですか。

畑中
いや、でも聞きたかったことなんで

前田
ね、そうですよね。

畑中
もうどこでも調べられる前田くんの、この生い立ちよりは全然

アベラ
畑中さんの生い立ちも

畑中
いやいや

アベラ
いや、まぁまぁそういうことで。で、SNS断ちしてますという投稿をしてしまうことに関しては、やっぱSNSやらなすぎて、投稿もしなくなったんで、たまに忘れんといてって。

畑中
僕はここにいるよ

アベラ
そうですね、僕はここにいるよって。で、作品ね「あの子の子ども」とか、やっぱり純粋に作品としてやっぱりジャッジしてもらいたいというか、楽しんでもらいたい時に、やっぱり監督が別に僕であるってことをこう積極的にね、監督のアピールとしてはしていきたいですよ。けど、ちょっと12話全部終わるまでは、ちょっとなんか毎話、会社からBABELから今週アベラが担当しましたって出す分にはいいんですけど、僕のSNSからやっております。今回もよろしくお願いしますという1個のアピールが 1つ、なんやこいつ、全部自分でやってますみたいな、監督やのになんかすごく自分アピールがすごいやつなんだ「あの子の子ども」の監督って。ってなってほしくないなとか、今回は特に色々と考えさせて頂いております。放送が終わって、改めてありがとうございましたは発信、SNS断ちしてますというハッシュタグ付きで、それは。

前田
それはね

アベラ
もちろん、感謝をお伝えはしたい。

前田
はいはい。

畑中
作品のね、種類とか系統によってもそういうのあるじゃないですか。そのオリジナルで全部自分で いけない時もあるし、でもなんかやっぱその作品を見てることが全部っていうこともあるかもしれないから、あんまりそこにこうね、のっけないっていうのはあるかもしれない。

アベラ
そうですね。今回は原作があったりとか、なんかそういう面もあるし畑中さんの「量産型リコ」はオリジナル企画でゼロイチのものだから、それはやっぱ見てる方も畑中さんの言葉聞きたいしね、思いみたいなものをドラマ見た後に確認する、それも楽しいことだから絶対やるべきだし。で量産型のリコ…

畑中
量産型のリコw

アベラ
ごめんなさい、の時とかはやっぱりそこはね全力。

畑中
なんかすごいSNS元気なイメージだったから

アベラ
そうですね。

畑中
今さっきエゴサって話があったんですけど。

アベラ
はい

畑中
旺志郎くんとかってエゴサする?

前田
うーん、あんましないんですよねエゴサは。

畑中
それこそね、リアタイで6話は見るか、見ますよね。リアタイで見て、確かにそのドラマなり…

前田
でもそうですね。エゴサっていうか、そのドラマで見たりはしますね。それこそ「あの子の子ども」で調べたりとかありますけど。前田旺志郎でっていうと、そこまでしないかもしれないですね。

アベラ
それは元々そうだったの?

前田
そうですね、元々そうです。なんか嫌なこと書かれてたから辞めてるとかではなく、元々なんだろう。たかだかSNSの言葉って

畑中
たかだかのSNSの言葉に影響されw

前田
それこそ褒めてもらえることとかもあるわけじゃないですか。で、それでなんか俺やっぱよかったんやみたいな思いすぎても、なんか SNSにそうやってコメントを書く人って、その作品を見てくれてる人のまぁすごく一部だと思うしっていうのを、ちゃんとなんかどんどん理解できなくなってって。なんかそこのコメントを書き込む人たちのために、芝居したりとか、のために作品があるみたいになるのが、ちょっと怖いなっていうのがあったりするんで。だからあんまりそうですね、見たりはしないかもしんないですけど、でもなんかマネージャーさんがすごくエゴサしてくれてて、そのいいコメントとかも、たまにスクショでこういうの来ましたよとかは。

アベラ
それは嬉しいですよね。

前田
そうなんですよね。よかった、ありがたいなって。

畑中
でもなんか最近、そのね僕がやってる「はいカット!」の番組でそれこそ、この前矢柴さん来てくれて、市川さんも来てくれて、なんかその時に聞いてたんですけど、なんかそうすると、どこのタイミングが1番俳優業として面白いとか、例えばその出たものを見るところなのか、それをエゴサしてるってとこもあるかもしれないし、あとはもうその日、やった日がピークだっていう人もいたりとか。それはどこなんですか?

前田
僕でもそうですね、やっぱ現場かな。現場が1番面白いかもしんないですね。なんかそれがこう繋がったものを見ていいなって思うこともありますけど、逆に言うとそうなったんか、ここのシーンっていうこともなくはないので。見るのは見るのですごく面白いですけど、なんか現場で自分がいかにその役として今日何ができたか、何ができなかったかみたいなところとか、誰と一緒にどういう芝居をしたかみたいなところが1番僕はやりがいというか、この仕事の1番魅力かなと思います。

畑中
じゃ、あんまモニター越しの自分とかじゃなくて、その現場でやったその瞬間みたいなのが

前田
そうですね。やっぱモニター越しというか、それこそね放送とか見たりすると95パーぐらい、そうですね。自分の芝居を見て、いいね!前田旺志郎って自分で思うことないですよ。

畑中
へー、そうなんだ

アベラ
自分の芝居ってそうなんや。

前田
どうですか、自分のそのお芝居。

アベラ
僕、いいね絶対思わないですね。

畑中
うん

アベラ
いやいや、うんって。

畑中
いやいやいや!

アベラ
畑中さん相槌早いって

前田
客観的な意見も入ってきちゃった

アベラ
いや、でも本当そうです。それが仮に周りの方から「いや面白かったねアベラくん、あの時のあれ良かったよ」とか言われても自分的には、いやなんか滑舌も悪いしこれ、みたいなとか、なんかやっぱ反省点ばっかり見つかるから

前田
そうですよね、やっぱりね

アベラ
基本見ないですね。自分が関わった作品

前田
あっ見ないですか?

畑中
でも見ない人も結構いる。

前田
いますよね。

畑中
僕からするとなんでって思っちゃうというか。見てないんですかって。むしろその世の中に流れてるとこがそこだから。そんな見ないのもったいない、いいのにってこっちは思っちゃうけど、やっぱり 95%ぐぬぬって思うと、確かにこう見ると反省点とかばっかがこう出ちゃう。

アベラ
よく俳優部さんで試写会1回目、全然人事として見れなかったって人多いですね。

前田
いや、無理ですよ。無理無理、絶対無理。

畑中
なるほどね、全体としてじゃなく自分のあれが気になっちゃって

前田
そうです。やっぱ気には、見たら気になるし、自分とこばっか見ちゃうしで、くっそ…てなることばっかりですね。

アベラ
試写会1回目で客観的にうわ、すごく面白かったって言える俳優部さんは、なんかね1個そのなんか領域がね、上下とかではないけど、違う領域なんかなっていう。自分の芝居もちゃんとこうモニター、ガン見する人もいるじゃないですか。ちゃんとチェックして、微修正っていうの。ほんとになんか能とか狂言のレベルの、ちょっと眉毛これ上がってんなとかぐらいの方もいるらしいんで、ほんと職人さんみたいな俳優さん。だから臨み方というか、それ次第やとは思うんですけど。

前田
あとなんか、それもあるんですよね。映像になってる自分こう見て、例えば逆に言うと今の表情良かったなとか、今の動きすごい自然でよかったなみたいなんが、なんかその役者として、その役とか関係なく自分のそういう、そのシチュエーションになった時の1個の型みたいになるのも怖いっていうか、なんかあんま見すぎると、なんかそれもね、あったりしますね。だからあんまりこう見すぎないようにというか、ぐって見てやると、あっ今の動きよかったな、次もまたとか、なんかそこを追うようになってまうと、自分も

畑中
あの引き出しやろうみたいな。

前田
そうです、そうです。ていうなんかちょっと楽しちゃう時もあったりしますね、やっぱり。

アベラ
いや、熱くなってまいりましたけどもね。ですがね、このまま話続けられるにはね時間が迫ってきております。ではですね畑中さん、そして旺志郎くんにですね、今後クリエイターとしての展望をね、ちょっと簡単に一言でちょっといただきたいなと思います。じゃあまず畑中さん。

畑中
展望?今後?

アベラ
はい、ちょっと改めて。

畑中
そうですね。いやでもね、アベラさんとやりたいですね。

アベラ
はぁちょっと…また泣かしにこれは

畑中
いや、ほんと2年ぐらい、2年以上やってないから、なんか成長したアベラさんとか、そのアップデートしたアベラさんとやりたいなと思うし。

アベラ
22年は全部畑中さんと

畑中
ずっとやってたし、やっぱりそう。アベラさんとやるときは、なんだろうな、なんか物作ってるって感じになるっていう素晴らしさがあるっていうか。

前田
そうですね。

畑中
なんか辛いこともあるけど、なんか物作ってるぜっていう感じがずっとある。

アベラ
そうですか。

畑中
だから、なんかまたやりたいなって思いました。

アベラ
ありがとうございます。僕もそこに追いつけるようにですね、精進します。ありがとうございます。じゃ旺志郎くんも一言。

前田
そうですね。いや、もちろん僕も2人とまたやりたいっていうのはもちろんありますし、それこそね、アベラさんとは映画でもご一緒したいなって

アベラ
そうですね

前田
いうのも確かにあったりしますけど、僕個人としてはやっぱりなんかずっとおもろいなって、これほんとずっと思ってるんですけど、今後の展望っていうか、ずっと芝居っておもろいなっていうか、役者っておもろいなって、ずっと思っていられる役者になりたいなっていうのはありますね。なんかそのために、それこそ肩をなぞるとか、そんなことはしたくないし、いつも新鮮で、いつもその場を楽しめてながらも、90なっても100なってもわかんないけど、死ぬまでやっぱおもろいな現場って思いながら芝居をやってたいなっていうのがありますね。

アベラ
いや、すごいね。

畑中
だから、それはだから自分がやっぱその毎回その現場を超楽しいってずっと思える状態にいる、いたいって事?

前田
そうですね。いろんな現場ありますけど、でも全くおもんない現場なんて多分なくて、それはいかにどう自分が楽しむかだと思うし、自分がそこにどうアジャストしていくかだと思うしっていう意味で柔軟且つ新鮮な気持ちで取り組んでいけたらなって思います。

アベラ
ちょっと今の部分、全部活字にして、ちょっと部屋貼りたいですね。監督としても刺さる言葉でしたね。ちょっとやっぱずっと面白いと思い続けるためにとか、楽しめるように自分自身も努力していかないと

畑中
そうですね。多分その状態がもしかしたら自分をどっかに、もっと上に連れてくるかもしれない。

アベラ
そうですね

前田
それがなんか成長し続けるっていうことなのかもしれないですけど。

アベラ
そうですね、苦しみも絶対必要やと思ってはいるんですけど、その苦しみも楽しむ方法はいっぱいあるから。

前田
アベラさん、どうですか。

アベラ
でも、ほんとに2人が

畑中
すっごい良いこと言ってくれるから

アベラ
もう今、旺志郎くんが言った通り。

前田
いやいや

畑中
だめだよ(笑)

アベラ
ほんとにそうです。いや、でも僕も1つやっぱりそこで、やっぱ見たことないものを作りたいっていうのは、いつになってもあるんで。それを、それがまたどんな作品であれ、どんなジャンルであれ、ラブコメであってもホラーであっても、一件も出し尽くされてるものの中から新しい光を見つけ出して、それが見たことのない、なんやと今までと違うこのラブコメ、今までと違うこのホラーってのをやっぱその、今監督として言えるのはその演出の領域で、やっぱそこにアジャストできる、さっきね、おっしゃってたアジャストをちょっとね

畑中
いいでしょ、そこは。

前田
なんか恥ずかしいじゃないですか。

アベラ
ごめんなさい、ごめんなさい。

前田
そんな…そうですね、なんか横文字ばかり使ってる人みたいな。

アベラ
キーワードはアジャストで。

畑中
アジャストって調整って意味なんで。あんまかっこいいことじゃない。よくなかった、調整しますみたいな。やめようぜっていうね。

前田
アジャストじゃないっていう、アジャストしないっていう。

アベラ
チャレンジチャレンジ、チャレンジし続けられる監督でありたいなと思います。それでは、ありがとうございます。今日は本当にありがとうございました。ではですね、ドラマ「量産型リコ–最後のプラモ女子の人生組み立て記-」は毎週木曜24時30分よりテレビ東京、木ドラ24にて放送中。そしてドラマ「あの子の子ども」は毎週火曜23時より関テレ火ドラ★イレブンにて放送中です。引き続き最後までお楽しみください。ありがとうございました。

前田・畑中
ありがとうございました。

BABEL Wave#26

《内容》
・アベラヒデノブ”SNS断ち”の真相
・自分の芝居を観るという行為
・死ぬまで”おもろい”と思えること
是非お聴きください🎧

視聴リンク
https://podcasters.spotify.com/pod/show/babel-label/episodes/26SNS-e2nt4f9

[文字起こし]

アベラ
はい、始まりましたBABEL Wave。BABEL Waveは、コンテンツスタジオBABEL LABELのクリエイターが、今の時代の波を紹介する番組です。今、旬の作品を取り上げていくこの番組、先週に引き続き今回もゲストに前田旺志郎さんをお呼びして、私監督のアベラヒデノブ、そして企画、プロデュース、脚本家の畑中翔太さんと一緒に3名でクロストークをお送りします。前半、後半と分けてお送りしており、今回は後半パートになります。今週もよろしくお願いします。では、おひとこと…

畑中・前田
そこか!そこで噛む

アベラ
安心しちゃった

畑中
昭和のラジオみたいに

アベラ
ちょっとスイッチ入れないと、こういうの読めなくて。畑中さん…

前田
ラジオで甲子園聞いてるみたい

アベラ
もう、これよろしくお願いしますの一言、大丈夫ですか。

畑中
大丈夫です。はい、よろしくお願いします。

アベラ
ここからはご自由にお話しくださいって書いてます。それぞれの今に至るまでのエピソードやきっかけ

畑中
無理っしょいきなり(笑)急だな

アベラ
そうですね、はい。大阪出身、旺志郎くん。そうなんですよ、しかも東大阪。

畑中
急な…あっなるほど。同郷のかなり一緒?

前田
どこでしたっけ

アベラ
僕自体は大阪府大阪市なんですけど、自転車で15分ぐらいの東大阪の、あのね鴻池新田っていう駅があって、そこの東大阪なんですよ、おばあちゃん家が。だからめちゃくちゃ近いんです、そういう意味で言うと。

前田
僕って東大阪ですか。

アベラ
あれっ違う…どっかで聞いた記憶があったんですけど、

前田
吹田、吹田なんです。

アベラ
あー、そっちか。吹田もね、でもお世話になって。

畑中
誰と今、勘違いしてるの

アベラ
やっぱね、同郷って東京で特に安心すんのって、関西弁が日常的に残ってる人と話すとすごく安心する

前田
それはね、ありますよね、やっぱりね関西弁って。

アベラ
で、そしたらめちゃめちゃ、こんだけね俳優さんとして活躍されてて、もちろんね標準語でお芝居してるのに1ミリも関西弁削れてない。

前田
削れないっすね。

アベラ
崩れないよね?

前田
はい

アベラ
これは日常でも?

前田
そうです。てか、やっぱ地元の友達と仲良すぎてっていうのが大きいかもしれないですね。それがあって、もう電話めっちゃするんですよ地元の友達と。だからなんですかね。

アベラ
ずっと関西弁漬けでね、今も

前田
関西弁漬けですね、なんかでもこっちで出会った同世代の、それこそ俳優の友達とかとは標準語で喋ったりするんですけど、以外はそうですね、基本関西弁です。

アベラ
畑中さんどちらでしたっけ出身。

畑中
僕はね、出身は埼玉なんだけど、親父が自衛官だったんで。

アベラ
そうなんですか

畑中
本当なんていう、転勤族っていうか。海のある広島、山口、青森とかずっと転々としてたんで、あんまりなんかその大阪出身ですみたいなのがあんまなくて、

前田
自分の出途というか、

畑中
そうそう。そういうのがあんまなくて。そう、だからいつもこう羨ましい。特に大阪とか。

前田
はいはいはいはい

アベラ
地元レペゼンみたいなね

畑中
そっちに軸あります、みたいな感じでこっちにいる感じ。

アベラ
そういうわけでもないから、

畑中
そうそうそう。どこにもなく、ここにいるみたいな感じ。

アベラ
友達できかかったら、また引っ越してみたいな

畑中
そうそう、本当本当

アベラ
それ故なんすか

前田
それ故?

アベラ
畑中さんの

畑中
やばい、希薄さ?

アベラ
いやいや、希薄さやない。一見すごいスタイリッシュですごいなんていうんですか、クールに見えるけど、めちゃめちゃ青い炎みたいな。一見触ったら触れそうなんやけど、触ったらいっちゃん熱いみたいな。それは小さい頃から築き上げられてきた…

畑中
これ今あれっすか。こう回していただいてる感じですか

アベラ
回せてる?でもこれ先週もちょっと話したんですけど、きっかけは完全にあれですよね「量産型リコ」ですよね。

前田
この3人が出会い

アベラ
出会いはね、はい。だから、その上で今に至るまでのっていう部分なんで、このちょっとね時間は限られてますけど。旺志郎くんからまず、なぜこの業界…いいんですか聞かせてもらって

前田
全然、大丈夫ですよ。

畑中
旺志郎くんは長いから。そう、ロングロング…

アベラ
きっかけを意外と知らないっていう。

前田
まぁなんかアベラさんは普通にインタビューとか読んでもらえたら、あの詳しくは…

アベラ
僕は大丈夫です。大阪芸大です。

畑中
以上?(笑)

前田
僕は吹田出身で、バスケ部だったんですけど、役者もやってみようかなと思って今に至る…

畑中
みんな尺に収めようと、もうあんまり

前田
なんかここの、せっかく3人で話すっていうのが

畑中
意外と前喋ったりしたよね。

前田
そうですね。

アベラ
そっかそっか、そこで話してるのか。

畑中
そうそう。だから…

前田
聞いてないってことですもんね

畑中
アベラさんは、そう、全然知らないから

前田
前回の「はいカット!」で…

畑中
あのねアベラさんはね、意外と人に全然興味がない。

アベラ
それはね昔から言われててね、クリエイターとしてそれが大事なことなんかなとかね。

前田
意識的にね

アベラ
いや、めちゃくちゃ興味あるんですけど嫉妬深いんですよね。これで僕が、例えば畑中さんと旺志郎くんの、このBABEL Waveか、一緒にやってるラジオの部分で聞くとするじゃないですか。聞くと、どんどん嫉妬して頑張れなくなるっていう。

畑中
それは何に嫉妬するんですか。

アベラ
なんか「えぇなっ…」て、漠然と。結構、具体的に何にっていうより、結構…あれ、なんか前はね、一緒にドラマ作ってたのに、なんか今…なんかしかも畑中さんと話し合って卒業しますみたいなことになってるくせに。

畑中
別れた人と…

アベラ
そうです。いわゆる元パートナーみたいな。

前田
はいはいはい

アベラ
2人、元パートナー2人が、しかも旺志郎くんに限っては、今やってるしみたいな。

前田
そうですね

アベラ
今パートナーやしみたいな。あれ、なんかこっちより仲良さそうやんとか、人の活躍…

畑中
でもアベラさんって、それを全方位でいろんなことに感じてるから、すごい生きにくい生活してるかも。

前田
いや、でもそれはそうです。

畑中
そう。こんなこと僕らレベルにそんなこと言ってたら、気が回らなくないですか。

アベラ
だからInstagramのストーリーとか覗けないタイプ。

前田
SNSね、

畑中
断ち?そうそう、それを聞きましょう。じゃあなんで“SNS絶ち”をしてるのかっていうのと、SNS絶ちをしてるくせに「SNS絶ちしてます」ってSNSであげるのは何故かっていう。

前田
なんかこないだ中学時代のなんか絵とかもあげて「ありがとう」って

畑中
そう、なんかちょっとSNS出たがってる感じがある。

アベラ
ほんとは構ってほしいみたいなのある。あまのじゃくなね、ところある。でもまずSNS絶ちに関しては、クリエイティブ面に結構影響が出てしまってるなっていう。で、例えば自分が、ほんとは例えば僕がホラーコメディーやりたいとするじゃないですか。その時に仮に誰かのストーリー見て、知り合いがオリジナルで見たことのない、かつてないホラーコメディー僕やってます、みたいなストーリーを見たとした時に、僕は僕で別に純粋な気持ちで1つ新しいことやろうとしてる時に、その企画とかまた作品とか仮に見るじゃないですか。めっちゃ影響受けて、あれおもろいなみたいな。こっち(自分の作品)新しくないんちゃうか。おいおい待て待てみたいな。じゃあこれ企画自体考え直さなとか言う前に、でも自分の純粋なものから出たもので企画をやっぱ、やり遂げることをしてかないと。その宮崎駿さんが、例えばテレビ観ない、映画観ない、過去の小説とか読むけど、みたいなんに近いんですけど他の人の作品観ると分かりやすく影響を受けるんですよ。という意味で、あと嫉妬、シンプルに。その2点において作るということに純粋に向き合っていこうと思ってSNS断ちをまず始めました。

前田
なるほど。

畑中
確かになんかそれはアベラさんの性格上すごくわかるというか、アベラさんすごく良くも悪くも影響されやすいし、自問自答しやすいから

アベラ
自分自答しやすい

畑中
今ね、いろんなものが飛び込んでくるから、これ流行ってるとか。で、それにいちいち影響されてたら多分決められないんじゃないですか。

アベラ
そうですね。だから影響受けかけた時は反骨心というか、カウンターカルチャーのその精神でですね、そっちがそう行くなら尚更こっちは原点回帰で突き進んでやろうかみたいな。今これが流行ってるなら…で、心では思ってますよ。カウンターカルチャーの異端児でありたい。

畑中
復活しようとしてるんですか?

アベラ
SNSですか?

畑中
はい

アベラ
いや、全く

畑中
もう…

アベラ
まぁ今日も見てきましたけども、

畑中
見ちゃ意味ないじゃん。

前田
それなんなんすか。

畑中
そう、見たら入ってくるじゃないですか。

アベラ
そうですね。「あの子の子ども」とかもしっかりと「#あの子の子ども」で、もうなんならリアルタイム視聴の時に更新されていく感想は見てます。

前田
気になりますよね、監督やってたらね。

アベラ
大事ではあるんですよ。トレンドとか、それこそ畑中さんね。広告業界からやっぱこちらの長物の世界に来られて、やっぱりトレンドとか流行りとかで。でもそれをやっぱ研究されてる故に、新しいものも作れるしっていうのも、すごく理解してるんですけど。だから心身健康に。あれ、僕今日回す番ですよね。

畑中
回す番です。

アベラ
なんかいつの間にかこれなんですか。

畑中
いや、でも聞きたかったことなんで

前田
ね、そうですよね。

畑中
もうどこでも調べられる前田くんの、この生い立ちよりは全然

アベラ
畑中さんの生い立ちも

畑中
いやいや

アベラ
いや、まぁまぁそういうことで。で、SNS断ちしてますという投稿をしてしまうことに関しては、やっぱSNSやらなすぎて、投稿もしなくなったんで、たまに忘れんといてって。

畑中
僕はここにいるよ

アベラ
そうですね、僕はここにいるよって。で、作品ね「あの子の子ども」とか、やっぱり純粋に作品としてやっぱりジャッジしてもらいたいというか、楽しんでもらいたい時に、やっぱり監督が別に僕であるってことをこう積極的にね、監督のアピールとしてはしていきたいですよ。けど、ちょっと12話全部終わるまでは、ちょっとなんか毎話、会社からBABELから今週アベラが担当しましたって出す分にはいいんですけど、僕のSNSからやっております。今回もよろしくお願いしますという1個のアピールが 1つ、なんやこいつ、全部自分でやってますみたいな、監督やのになんかすごく自分アピールがすごいやつなんだ「あの子の子ども」の監督って。ってなってほしくないなとか、今回は特に色々と考えさせて頂いております。放送が終わって、改めてありがとうございましたは発信、SNS断ちしてますというハッシュタグ付きで、それは。

前田
それはね

アベラ
もちろん、感謝をお伝えはしたい。

前田
はいはい。

畑中
作品のね、種類とか系統によってもそういうのあるじゃないですか。そのオリジナルで全部自分で いけない時もあるし、でもなんかやっぱその作品を見てることが全部っていうこともあるかもしれないから、あんまりそこにこうね、のっけないっていうのはあるかもしれない。

アベラ
そうですね。今回は原作があったりとか、なんかそういう面もあるし畑中さんの「量産型リコ」はオリジナル企画でゼロイチのものだから、それはやっぱ見てる方も畑中さんの言葉聞きたいしね、思いみたいなものをドラマ見た後に確認する、それも楽しいことだから絶対やるべきだし。で量産型のリコ…

畑中
量産型のリコw

アベラ
ごめんなさい、の時とかはやっぱりそこはね全力。

畑中
なんかすごいSNS元気なイメージだったから

アベラ
そうですね。

畑中
今さっきエゴサって話があったんですけど。

アベラ
はい

畑中
旺志郎くんとかってエゴサする?

前田
うーん、あんましないんですよねエゴサは。

畑中
それこそね、リアタイで6話は見るか、見ますよね。リアタイで見て、確かにそのドラマなり…

前田
でもそうですね。エゴサっていうか、そのドラマで見たりはしますね。それこそ「あの子の子ども」で調べたりとかありますけど。前田旺志郎でっていうと、そこまでしないかもしれないですね。

アベラ
それは元々そうだったの?

前田
そうですね、元々そうです。なんか嫌なこと書かれてたから辞めてるとかではなく、元々なんだろう。たかだかSNSの言葉って

畑中
たかだかのSNSの言葉に影響されw

前田
それこそ褒めてもらえることとかもあるわけじゃないですか。で、それでなんか俺やっぱよかったんやみたいな思いすぎても、なんか SNSにそうやってコメントを書く人って、その作品を見てくれてる人のまぁすごく一部だと思うしっていうのを、ちゃんとなんかどんどん理解できなくなってって。なんかそこのコメントを書き込む人たちのために、芝居したりとか、のために作品があるみたいになるのが、ちょっと怖いなっていうのがあったりするんで。だからあんまりそうですね、見たりはしないかもしんないですけど、でもなんかマネージャーさんがすごくエゴサしてくれてて、そのいいコメントとかも、たまにスクショでこういうの来ましたよとかは。

アベラ
それは嬉しいですよね。

前田
そうなんですよね。よかった、ありがたいなって。

畑中
でもなんか最近、そのね僕がやってる「はいカット!」の番組でそれこそ、この前矢柴さん来てくれて、市川さんも来てくれて、なんかその時に聞いてたんですけど、なんかそうすると、どこのタイミングが1番俳優業として面白いとか、例えばその出たものを見るところなのか、それをエゴサしてるってとこもあるかもしれないし、あとはもうその日、やった日がピークだっていう人もいたりとか。それはどこなんですか?

前田
僕でもそうですね、やっぱ現場かな。現場が1番面白いかもしんないですね。なんかそれがこう繋がったものを見ていいなって思うこともありますけど、逆に言うとそうなったんか、ここのシーンっていうこともなくはないので。見るのは見るのですごく面白いですけど、なんか現場で自分がいかにその役として今日何ができたか、何ができなかったかみたいなところとか、誰と一緒にどういう芝居をしたかみたいなところが1番僕はやりがいというか、この仕事の1番魅力かなと思います。

畑中
じゃ、あんまモニター越しの自分とかじゃなくて、その現場でやったその瞬間みたいなのが

前田
そうですね。やっぱモニター越しというか、それこそね放送とか見たりすると95パーぐらい、そうですね。自分の芝居を見て、いいね!前田旺志郎って自分で思うことないですよ。

畑中
へー、そうなんだ

アベラ
自分の芝居ってそうなんや。

前田
どうですか、自分のそのお芝居。

アベラ
僕、いいね絶対思わないですね。

畑中
うん

アベラ
いやいや、うんって。

畑中
いやいやいや!

アベラ
畑中さん相槌早いって

前田
客観的な意見も入ってきちゃった

アベラ
いや、でも本当そうです。それが仮に周りの方から「いや面白かったねアベラくん、あの時のあれ良かったよ」とか言われても自分的には、いやなんか滑舌も悪いしこれ、みたいなとか、なんかやっぱ反省点ばっかり見つかるから

前田
そうですよね、やっぱりね

アベラ
基本見ないですね。自分が関わった作品

前田
あっ見ないですか?

畑中
でも見ない人も結構いる。

前田
いますよね。

畑中
僕からするとなんでって思っちゃうというか。見てないんですかって。むしろその世の中に流れてるとこがそこだから。そんな見ないのもったいない、いいのにってこっちは思っちゃうけど、やっぱり 95%ぐぬぬって思うと、確かにこう見ると反省点とかばっかがこう出ちゃう。

アベラ
よく俳優部さんで試写会1回目、全然人事として見れなかったって人多いですね。

前田
いや、無理ですよ。無理無理、絶対無理。

畑中
なるほどね、全体としてじゃなく自分のあれが気になっちゃって

前田
そうです。やっぱ気には、見たら気になるし、自分とこばっか見ちゃうしで、くっそ…てなることばっかりですね。

アベラ
試写会1回目で客観的にうわ、すごく面白かったって言える俳優部さんは、なんかね1個そのなんか領域がね、上下とかではないけど、違う領域なんかなっていう。自分の芝居もちゃんとこうモニター、ガン見する人もいるじゃないですか。ちゃんとチェックして、微修正っていうの。ほんとになんか能とか狂言のレベルの、ちょっと眉毛これ上がってんなとかぐらいの方もいるらしいんで、ほんと職人さんみたいな俳優さん。だから臨み方というか、それ次第やとは思うんですけど。

前田
あとなんか、それもあるんですよね。映像になってる自分こう見て、例えば逆に言うと今の表情良かったなとか、今の動きすごい自然でよかったなみたいなんが、なんかその役者として、その役とか関係なく自分のそういう、そのシチュエーションになった時の1個の型みたいになるのも怖いっていうか、なんかあんま見すぎると、なんかそれもね、あったりしますね。だからあんまりこう見すぎないようにというか、ぐって見てやると、あっ今の動きよかったな、次もまたとか、なんかそこを追うようになってまうと、自分も

畑中
あの引き出しやろうみたいな。

前田
そうです、そうです。ていうなんかちょっと楽しちゃう時もあったりしますね、やっぱり。

アベラ
いや、熱くなってまいりましたけどもね。ですがね、このまま話続けられるにはね時間が迫ってきております。ではですね畑中さん、そして旺志郎くんにですね、今後クリエイターとしての展望をね、ちょっと簡単に一言でちょっといただきたいなと思います。じゃあまず畑中さん。

畑中
展望?今後?

アベラ
はい、ちょっと改めて。

畑中
そうですね。いやでもね、アベラさんとやりたいですね。

アベラ
はぁちょっと…また泣かしにこれは

畑中
いや、ほんと2年ぐらい、2年以上やってないから、なんか成長したアベラさんとか、そのアップデートしたアベラさんとやりたいなと思うし。

アベラ
22年は全部畑中さんと

畑中
ずっとやってたし、やっぱりそう。アベラさんとやるときは、なんだろうな、なんか物作ってるって感じになるっていう素晴らしさがあるっていうか。

前田
そうですね。

畑中
なんか辛いこともあるけど、なんか物作ってるぜっていう感じがずっとある。

アベラ
そうですか。

畑中
だから、なんかまたやりたいなって思いました。

アベラ
ありがとうございます。僕もそこに追いつけるようにですね、精進します。ありがとうございます。じゃ旺志郎くんも一言。

前田
そうですね。いや、もちろん僕も2人とまたやりたいっていうのはもちろんありますし、それこそね、アベラさんとは映画でもご一緒したいなって

アベラ
そうですね

前田
いうのも確かにあったりしますけど、僕個人としてはやっぱりなんかずっとおもろいなって、これほんとずっと思ってるんですけど、今後の展望っていうか、ずっと芝居っておもろいなっていうか、役者っておもろいなって、ずっと思っていられる役者になりたいなっていうのはありますね。なんかそのために、それこそ肩をなぞるとか、そんなことはしたくないし、いつも新鮮で、いつもその場を楽しめてながらも、90なっても100なってもわかんないけど、死ぬまでやっぱおもろいな現場って思いながら芝居をやってたいなっていうのがありますね。

アベラ
いや、すごいね。

畑中
だから、それはだから自分がやっぱその毎回その現場を超楽しいってずっと思える状態にいる、いたいって事?

前田
そうですね。いろんな現場ありますけど、でも全くおもんない現場なんて多分なくて、それはいかにどう自分が楽しむかだと思うし、自分がそこにどうアジャストしていくかだと思うしっていう意味で柔軟且つ新鮮な気持ちで取り組んでいけたらなって思います。

アベラ
ちょっと今の部分、全部活字にして、ちょっと部屋貼りたいですね。監督としても刺さる言葉でしたね。ちょっとやっぱずっと面白いと思い続けるためにとか、楽しめるように自分自身も努力していかないと

畑中
そうですね。多分その状態がもしかしたら自分をどっかに、もっと上に連れてくるかもしれない。

アベラ
そうですね

前田
それがなんか成長し続けるっていうことなのかもしれないですけど。

アベラ
そうですね、苦しみも絶対必要やと思ってはいるんですけど、その苦しみも楽しむ方法はいっぱいあるから。

前田
アベラさん、どうですか。

アベラ
でも、ほんとに2人が

畑中
すっごい良いこと言ってくれるから

アベラ
もう今、旺志郎くんが言った通り。

前田
いやいや

畑中
だめだよ(笑)

アベラ
ほんとにそうです。いや、でも僕も1つやっぱりそこで、やっぱ見たことないものを作りたいっていうのは、いつになってもあるんで。それを、それがまたどんな作品であれ、どんなジャンルであれ、ラブコメであってもホラーであっても、一件も出し尽くされてるものの中から新しい光を見つけ出して、それが見たことのない、なんやと今までと違うこのラブコメ、今までと違うこのホラーってのをやっぱその、今監督として言えるのはその演出の領域で、やっぱそこにアジャストできる、さっきね、おっしゃってたアジャストをちょっとね

畑中
いいでしょ、そこは。

前田
なんか恥ずかしいじゃないですか。

アベラ
ごめんなさい、ごめんなさい。

前田
そんな…そうですね、なんか横文字ばかり使ってる人みたいな。

アベラ
キーワードはアジャストで。

畑中
アジャストって調整って意味なんで。あんまかっこいいことじゃない。よくなかった、調整しますみたいな。やめようぜっていうね。

前田
アジャストじゃないっていう、アジャストしないっていう。

アベラ
チャレンジチャレンジ、チャレンジし続けられる監督でありたいなと思います。それでは、ありがとうございます。今日は本当にありがとうございました。ではですね、ドラマ「量産型リコ–最後のプラモ女子の人生組み立て記-」は毎週木曜24時30分よりテレビ東京、木ドラ24にて放送中。そしてドラマ「あの子の子ども」は毎週火曜23時より関テレ火ドラ★イレブンにて放送中です。引き続き最後までお楽しみください。ありがとうございました。

前田・畑中
ありがとうございました。