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2023.12.25

【BABEL×日芸レポート】志真健太郎、原廣利(BABEL LABEL 監督)

【BABEL×日芸レポート】志真健太郎、原廣利(BABEL LABEL 監督)

BABEL LABELが担当する日本大学藝術学部 令和5年度講座「芸術総合講座X映像ビジネス 担当 映画学科松島哲也教授」第12回のゲスト講師として原廣利と志真健太郎が登壇しました。

共に日藝の監督コース出身のふたりは、自身の大学時代を学生にフィードバック。中学生から映画制作を志していた志真は、大学時代に映像制作会社でアルバイトをしてスキルを磨き、そこで得た資金を卒業制作に費やしたエピソードなどを披露。父が映画監督という家庭で育った原は「3年生の際の実習で映画制作の面白さに目覚めた」と振り返りました。

就活や会社員生活についても話が及び、テレビ局や制作会社を受けるも内定が得られず、アルバイト先に就職したと語った志真。入社前から「3年でニューヨークに行く」と周囲に伝えていたそうで、ドキュメンタリー制作の依頼が舞い込んだことから渡米。紆余曲折あって帰国後にBABEL LABEL入りを果たしました。一方、卒業後はCMの制作会社に進んだ原。ディレクターではなく制作部採用で雑用が多く、激務で心を壊していたと当時の苦労を明かし、学生時代から友人だった藤井が2011年に製作した自主映画『埃』に感銘を受けてBABEL LABELに入ったと回想。



その後、仕事が軌道に乗るまでに行ったこととして両者が共通して挙げたのが“売り込み”の部分。「仕事は作品でしか来ない」と語る志真は、YouTubeやVimeoに自分の作品をアーカイブし、プロデューサーにアプローチし続けたそう。作品集を更新し続けていく重要性に同意した原は、補足として「自分がいいなと思った人とちゃんと仲良くなる」ことを挙げ、自らコミュニケーションを図って“仲間”を作ることがキャリア形成につながるとアドバイスしました。

また、志真は自身の経験に基づいたCM業界の難しさを開示。クライアントから「●●(車やビールといった商材)のCMやったことある?」と聞かれることが多く、経験者でないとなかなかアサインされない“壁”があると語り、乗り越えるためには熱意や根気、たとえ経験がなくともプレゼンできるために自主映画制作の経験が重要と力説。

対する原は、劇場映画監督デビュー作となる『帰ってきた あぶない刑事』(2024年5月24日公開)での交渉術を伝授。歴史あるシリーズに吞(の)まれず、自身の色をきちんと出すべく「スタッフは自分で選びたい」と主張したと告白。監督として、若い世代をもっと引き上げていきたいと意欲を燃やしつつ、「好きだからやっているという大前提を忘れないようにしたい」と“原点”への意識を持つ大切さを訴えました。ふたりの生の意見の数々に、学生たちは熱心に聞き入っていました。

BABEL LABELが担当する日本大学藝術学部 令和5年度講座「芸術総合講座X映像ビジネス 担当 映画学科松島哲也教授」第12回のゲスト講師として原廣利と志真健太郎が登壇しました。

共に日藝の監督コース出身のふたりは、自身の大学時代を学生にフィードバック。中学生から映画制作を志していた志真は、大学時代に映像制作会社でアルバイトをしてスキルを磨き、そこで得た資金を卒業制作に費やしたエピソードなどを披露。父が映画監督という家庭で育った原は「3年生の際の実習で映画制作の面白さに目覚めた」と振り返りました。

就活や会社員生活についても話が及び、テレビ局や制作会社を受けるも内定が得られず、アルバイト先に就職したと語った志真。入社前から「3年でニューヨークに行く」と周囲に伝えていたそうで、ドキュメンタリー制作の依頼が舞い込んだことから渡米。紆余曲折あって帰国後にBABEL LABEL入りを果たしました。一方、卒業後はCMの制作会社に進んだ原。ディレクターではなく制作部採用で雑用が多く、激務で心を壊していたと当時の苦労を明かし、学生時代から友人だった藤井が2011年に製作した自主映画『埃』に感銘を受けてBABEL LABELに入ったと回想。



その後、仕事が軌道に乗るまでに行ったこととして両者が共通して挙げたのが“売り込み”の部分。「仕事は作品でしか来ない」と語る志真は、YouTubeやVimeoに自分の作品をアーカイブし、プロデューサーにアプローチし続けたそう。作品集を更新し続けていく重要性に同意した原は、補足として「自分がいいなと思った人とちゃんと仲良くなる」ことを挙げ、自らコミュニケーションを図って“仲間”を作ることがキャリア形成につながるとアドバイスしました。

また、志真は自身の経験に基づいたCM業界の難しさを開示。クライアントから「●●(車やビールといった商材)のCMやったことある?」と聞かれることが多く、経験者でないとなかなかアサインされない“壁”があると語り、乗り越えるためには熱意や根気、たとえ経験がなくともプレゼンできるために自主映画制作の経験が重要と力説。

対する原は、劇場映画監督デビュー作となる『帰ってきた あぶない刑事』(2024年5月24日公開)での交渉術を伝授。歴史あるシリーズに吞(の)まれず、自身の色をきちんと出すべく「スタッフは自分で選びたい」と主張したと告白。監督として、若い世代をもっと引き上げていきたいと意欲を燃やしつつ、「好きだからやっているという大前提を忘れないようにしたい」と“原点”への意識を持つ大切さを訴えました。ふたりの生の意見の数々に、学生たちは熱心に聞き入っていました。