BABEL Wave#16
《内容》
・二人の関係性や、本作に対する想い
・主演シュー・グァンハンさんのお芝居、そして大人になった清原果耶さんについて
・主題歌を担当されたMr.Childrenさんへのオファー時のエピソード
是非お聴きください🎧
視聴リンク
https://podcasters.spotify.com/pod/show/babel-label/episodes/16182-SP-e2j4198
[文字起こし]
前田
はい、始まりました。BABEL Waveは、コンテンツスタジオBABEL LABELのクリエイターが、今の時代の波をご紹介する番組です。
今、旬の作品を取り上げていくこの番組。本日は5月3日金曜日公開の映画「青春18×2君へと続く道 」BABEL Waveスペシャルの第1弾として、本作でプロデューサーを務めました私、BABEL LABELの前田浩子と、そしてゲストに本作の監督・脚本の藤井道人監督を迎えてお送りします。藤井監督、宜しくお願いします。
藤井
お願いします。
前田
まず、本作について簡単にご説明させてください。
BABEL LABEL初の国際プロジェクトとなる日台合作映画「青春18×2君へと続く道」は、台湾の俳優シュー・グァンハンさんと 清原果耶さんダブル主演のもと日本と台湾を舞台に、18年の時を経て繋がる初恋の記憶を辿る物語です。
先行して台湾、香港、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、カンボジア、ベトナムなどで公開が始まっておりますが、 ついに日本でも明後日5月3日金曜日全国ロードショーとなり、 その後続いて中国大陸、韓国での公開も5月末に控えております。その本作についてお話していくのですが、今回、弊社の広報からいくつか質問が届いておりますので、そちらに沿ってお話していければと思います。
まず、あれですね、藤井監督にご質問なんですが、 台湾と日本の現場、それぞれの場所で感じた事や制作を通して、藤井監督の中で変化と言いますか、新たな発見などがありましたらお聞かせ願いたいのですが。
藤井
そうですね、 なんか浩子さんとこうやってさ、話すのちょっとなんか…
前田
そうなのよ。
藤井
普通でいいじゃん。なんかもう、ラジオ茅ヶ崎のなんかさ…
前田
普通に話していい?普通に話そう。
藤井
ずっと吹きそうだったもんね。
前田
そうなのよ。なんかずっと我慢してる顔が浮かんで。で、おまけににっしーも我慢してるから。そうだよね。
藤井
そうなんです。僕は結構オフィシャルでは「おはようございます、藤井道人です」って言ってますけど。普段はね、もう 言葉遣いの悪い
前田
そうですね。
藤井
やっぱ浩子さんには1番ね、こう、その感じでいけるんでね、その感じでいきましょうよ。
前田浩子
そう、もう毎回傷ついて、ガラスのよう、ガラス細工のようなハートが
藤井
やってんの?
前田
ちょっとね。
藤井
わかりました。はい、ご苦労様です。
前田
でも監督、このずっと念願だった台湾との合作で、ちょっとどうでしたか。制作もそうですけど、なんかやり方とか、システムとか、 なんかあの空気の中で新たな発見とかありました?
藤井
いや、でもね、今回本当にやっぱり日本でやってきた時のフラストレーションとか、こう、辛いなって思う事とかみたいなことが、 多分新しかったからってのも、もちろんあるけど、やっぱ無かったんすよね。ストレスが無かった。もしくはね、多分浩子さんとかが、 こう、全部ね、プロデュース周りでいろんな障壁をやってくれてたからだと思うんですけど、クリエイティブに関しては本当に自由度高くやらせてもらえたし。
そうなんですよ、浩子さんとはね、果耶ちゃんと「宇宙でいちばんあかるい屋根」 あれからもう1回やろうっていうことで、今回のあったし、果耶ちゃんも本当に大人になった。素晴らしいお芝居を見せてくれて、何か大変だったことをね、やっぱ言いたいんですけどね。うん、 特にないんですよ。
前田
私も現場で、台湾の現場、日本もだったんだけど、なんか、ずっと笑ってた。ずっと楽しそうだったし。なんかすごい毎日現場に行くのが楽しいって言ってたから。 うん、なんか、そこが、なんかね、この作品の魅力にもなってるんだなって改めて思いますね。
藤井
そう。やっぱスタッフもその、ほんとに浩子さんとかロジャーっていう、パパたちが30代の僕ら暴れん坊少年たちを 見守ってくれるみたいなスタイルでできたから。なんかその中で、飯が毎回8種類あるから、正解に1回も辿り着かなかったとか、そういうのはあるけど、あとはなんだろうね。
前田
でもあれですよね、撮影のイマムラさんが「俺、今回も当たった」ってなんか自慢顔してると「悔しい」って
藤井
あれはうざかった。いつも自分だけはうまくいってる感出してくれるイマムラ。あれはイラッとしましたね。
あとはなんだろうな。でもね、聞いてないと思って言うと、今パッと思い出したのは チャン・チェンのアフレコリストはキレそうになったね1回。
前田
あれはキレそうになった、やっぱりほら、分からない言葉だし。
実は藤井監督ってめっちゃめっちゃ用意周到だから、事前にこれで問題ないですか。って送ってるから、そこで出してくださいね、フィードバックくださいって思って、何もないですってなってたらうわーって言ってくるから。
藤井
前日か、当日のさ、着座した瞬間に「これチャン・チェンからです」みたいな。え、まじでこんな取んの?みたいな。
前田
そうそう、そうそう。
藤井
え、次の予定あんだけど。みたいな。 でも、チャン・チェンはちょっと理由を説明してよって言うと「おはよう」みたいな。そうそう、のんびりのんびりと。でもなんかそういうのも合作のなんか面白いとこだなって最終的には思えたよね。あとはなんだろう。
前田
いや、私は割とこう、やっぱり 藤井監督はこう、バンをあげるから、みんなついてくるの大変かなと思って、特に台湾チーム、のんびりしてるのかなと思って聞いたら、これね、 みんな藤井監督のこと大好きですっていうの。だから、いいよいいよ、今いないから、本当のこと言って。本当はしんどいでしょって言ったら、いや、みんな大好きっつって。凄いね、なんか大好きにさせちゃってるじゃんって思ってました。
藤井
それはほら、あとでチクられると思ったんじゃない?
前田
いや、私が逆にえ?ってびっくりしたら、それを笑ってるから、みんな。
藤井
でも僕の横にずっとキャサリンっていうね、同い年の女監督の子が。だから1番辛い役回りじゃないですか。僕がいつもこうじゃない、こうだってやってるの。
でも彼女に言われた一言が今でも覚えてて「本当、獅子座ボーイね」って言われた。なんか台湾ってほら、俺らって血液型で言うじゃないですか。a型はこうb型はこう。あっちは全部さ、星座なんだよ。 獅子座ボーイっていうのは多分すごい悪口なんだと思う。わかんないけど。
前田
いや、挑戦するってことなんじゃない。獅子座から。
藤井
いや、でもあの顔は結構呆れて「本当、獅子座ボーイ」って言ってたから、多分大変だったんだとは思う。
前田
そう。でも、大好きって言ったあのスタッフの中に彼女がいたからね。だからなんか彼女もちょっと新鮮だったんじゃないかな。
藤井
あれはちょっと大変だったっすね。台湾って空港がすごい近いじゃない。だからドローンが全然あげれなくて
前田
厳しかったですね、あれ。
藤井
日本より全然ドローンが厳しかったってのはあったっすね。で、日本は特になかったな。うん。
前田
日本はね、本当に今回、ほら、やっぱり列車の風景とか、雪の景色とか、やっぱりドローンがね、 監督が凄い人がいるんだよって言って、北海道から
藤井
もうね、いつもやってる福山さんが来てくれてね。そういや、でも、なんかどうですか。逆にさ、俺はその「デイアンドナイト」「宇宙」「青春」ってこう、果耶ちゃんの成長を見てるけど、多分果耶ちゃんとミッチーをいち早く見つけたのは浩子さんだった。俺だって、ミッチー教えてくれたの浩子さんだし。
前田
そうそうそう、だけど私は逆にもう道枝くんはグループの一員で難しいから、ちょっと他にもいい人居ますよって言ったけど、 もうそれは既読するなりもう“道枝一筋”になってて
藤井
俺が?
前田
そうなってて、途中からね、色々作品も見ていったりとか。だからなんか 面白いし、もっとこの人の中にある引き出したいみたいになってるから。
そうそう。だから私は逆に、出会ってほしかったし、藤井道人が演出する道枝駿佑を見たい。また大人になった清原果耶を見たいっていうのは凄いあった。
藤井
そうっすね。最近の取材のさ果耶ちゃんの雑誌の 写真とか見てると5秒位見ちゃうもんね。可愛いと思って。やっぱ昔から見てるから横に居てもそうは思わないけど、写真で見るとちょっとお姉さんすぎて。
前田
本当に私、最近「宇宙でいちばんあかるい屋根」の時の写真を、自分のスマホに入ってるやつを見直すと、なんか 10歳位に見えるわけ。あの時17歳なんだけど。
藤井
そうね。そう。
前田
それぐらいなんか大人になってて、やっぱり実は全然ジミンを演じたシュー・グァンハンよりも一回り下なのに、 4歳上を演じなきゃいけないのは全然無理なかった。
藤井
でもさ、なんかこのキャンペーン中、宣伝期間中にまた更に大人になったと思わない?なんか香港のさ、 なんか多分グァンハンと一緒に、こう、アジアのああいうさ、ステージを行くにつれ、やっぱ女性ってこうやって大人になっていくんですねって。
前田
びっくりした。あれはなんかやっぱり、グァンハンが日本のとこは少し照れてしまう所を、すっと手を出したり、あと彼女が長いドレスを履いて、こう階段を上がっていくから「大丈夫?」って言ってるのが。やっぱり「大丈夫」って口が映ると、そこがもの凄い再生されてるとか。
藤井
そうね、そう、 良かったっすね。俺が打ち上げでグレッグに、グァンハンにいっぱいチューされてる動画いっぱい回んなくてよかったっすね。
前田
本当ですね。それだとまたグァンハンの前作に続くパート2かと思われちゃうから。そうなんです。そうね、そうそうそう。
藤井
あれ見終わってか。撮影終わってから見直したんすよ「僕と幽霊が家族になった件」
前田
私、台湾で1回見て、それで日本に来て、広報の2人と見に行って、 広報の2人はめちゃくちゃ感動してて。うん、そうそう。
藤井
ねえ。グァンハンも素晴らしかったっすね。
前田
なんか、本当に。ただ今回、やっぱりマスコミ試写をやっていて出てきた人たちが、やっぱり18歳と36歳が同じ人に見えない。そこをみんな絶賛してくれて、藤井さん、あれどういう風に演出したの。って言って、 だから、もちろん藤井道人の私はこれ、今、現時点において最高傑作と思っていて、やっぱりそこをなんかきちんとシュー・グァンハンという役者と清原果耶という役者がすごい応えていて、彼らの最高傑作にもなってるなって思えるなと。
藤井
そうっすね、なんか、うん、自分でもそう思える作品になったなっていうのは。
今回だからあんまりこう、宣伝で聞かれないから言ってないけどジョセフ・チャン出てるんすよ。
前田
そうなの。
藤井
全然さ、ジョセフの話したいんだけどさ、今回映画の中でリュウ役っていうので。リュウっていうね、初めてジミーが旅で出会うジョセフ・チャンなんて大ファンですもんね。
前田
本当に監督も前から言ってたし、台湾なんかでも本当にNetflixとか大きな配信ドラマの主役をやってる人で。しかも私たちが出演をお願いした時、その撮影中で。それを凄いやっぱり台本面白いし、藤井監督と仕事がしたいからって凄い挑戦してきてくださってね。
藤井
いや凄い、芝居めちゃくちゃ上手かったです。
前田
めちゃくちゃ上手い。だから本当に。
藤井
居酒屋のシーンだけ夜から朝までだったじゃないですか。最後のカット眠そうでしたよ。
前田
あ、あのね、あそこはさすがに私たちあんなに長くやらないでと。しかもあそこが全撮影の中で1番寒かった。
藤井
そうね。そうね、長野のね。うん、松本だ。
前田
なんか足元から冷える感じでした。
藤井
そう。いや、だからジョセフさんと出来たのは凄い。やっぱ俺「GF*BF」が大好きなんで凄い嬉しくて。
前田
私、割と藤井さんから教えてもらうの。台湾で何が面白いとか、台湾の役者とか、 やっぱり凄くその辺が面白かったし。で、やっぱりシュー・グァンハンを実は最終的に見つけたのも監督自身だったから、台湾からもね、いろんな人…
藤井
めっちゃリサーチしてね。うん。
前田
で、それでみんな入ってきたのがシュー・グァンハンだよ。
藤井
そうですよね。いや、本当に今回俳優部もね、みんなこう、ある種ゲストみたいな感じで旅に出会う人とか、いろんな形で出会うけど、やっぱ1人1人が、なんかこのポスターになるような言葉を、皆凄い僕が好きな言葉を凄く素敵に言ってくれて、
前田
本当にそう。それこそジョセフ・チャン演じるリュウがね、なんか自分を確かめる旅もあるとかね。あれってすごい響いてる人が居て
藤井
いや、そうっすね。あれは僕じゃない、林田の方が確か書いたんですよ。
前田
そうでしたね。
藤井
でもね、凄く良いセリフだなと思って。
前田
なんかそこも含めていくと、これ結構オールスターキャストですよね。
藤井
いや、凄いね。こう、揃ってくれたっていうか、集まってくれたのは本当に幸せでしたし、やっぱ撮影自体が楽しかったって、 大体結局全部楽しくなっちゃうんですけど。なんか皆の顔が凄く楽しそうだったのは、うん、嬉しいっすよね。
あとは、やっぱ、ずっとやってきたメンバーとこういうものを作れたっていうのは、かなり大きい。自分の中で大きかったですね。うん。
前田
私もこの作品が完成した時に、私、自分が書いたメッセージ覚えてるんだけど、 私がずっと見たかった景色を見せてくれてありがとうって言ったんだよな。
藤井
遺書。遺書なの、それは。
前田
また、もっともっと高みを目指して、またもっともっと見せてほしいんだけど。だけど、本当にこれが見たかったんだよ!っていう物が出来たなと。
藤井
うん。いや、そうなんか浩子さんと、こうやってオフィシャルでね、話す事ってあんま無いけど、僕がBABELに入って欲しいって言ってね。やっぱそん時、やっぱ「宇宙」は凄く良い映画だったけど。ね、こう恵まれない結果だったりとか、悔しさも、やっぱ
前田
あれ、ちょっと、本当に不幸だったのは、コロナが始まった、もうど真ん中だったんですよ。劇場も1回、もう全部閉まっちゃって、で割とあれ、少し年齢層高めを狙ってたから、だからそこがね。あれは本当にいろんな人に褒めてもらうし、だから、私もそこも残念だったんで、どっかでちょっとリベンジしたいなと思ってたんですよね。
藤井
うん、そう。だからなんかね、ある種リベンジマッチって思って企画を受けたとこもあったし、 なんかそれがそういう形になって良かったなと思いながらも。全然質問読んでないね。
前田
だけど、チャン・チェンからこんな企画が来たんだよって、だから浩子さんにやって欲しいんだよって電話掛かってきて、私あん時、あの家に帰る途中の明大前で、 私はそのホームに多分50分位居たかな。延々と…
藤井
俺が長電話の男の子じゃない。やめてください。
前田
いや、この、こういう話があってさっていう。
藤井
そうね、そうね、そうそうそう、ちょっと質問…
前田
質問に戻りましょうか。
藤井
BABEL ASIAは僕がずっと掲げてきたプロジェクトですが、1本目の作品になりました。BABEL ASIAに対する思い…
前田
ま、ていうか、今後これやっぱり監督もやっぱり日本でも色々やってきて、ちょっと本当にいろんな人に評価いただいてる中で、 もっとちょっと世界にも目を向けたいなっていうことでのBABEL ASIAの第1弾。
藤井
なんか別にみんながやろうとしなくてもいいと思うんですよ。なんかそれはやっぱ国内で良い物を作ってっていう事がちゃんと正義の人もいるし、自分はやっぱある種ちょっとそういうルーツだったりとか、アジアって物にそもそも興味があったから、 海を渡ったらその先に何があるのかっていうのは凄く興味がある。で、浩子さんとかはもうね、海外でたくさん作品を作ってるけど、やっぱ羨ましかったんですよね。俺もそういうものをもっとやっていきたいし、そこに何があるんだろう、どんな失敗してもいいからやってみたいっていう思いがあったら、やっぱりそこには失敗っていうより、僕らが真摯に向き合えば 必ず結果がついてくるっていうか、なんかそれが知れたので、なんかね、BABELとしても、なんかこれを、 なんかこういう風に行くから全部上手くいくって思わずに、チャレンジする場所としてあってくれたら良いなと思いながら、まぁそこは社長に任せましょう。
前田
そうですね。でも、この第1弾が本当に台湾でも第1位でスタート発進して、今もまだずっとランキングにも残って頑張ってくれて、その中でびっくりしたのが、ベトナムでね、 ハリウッド映画を抑えて1位っていう、で、未だにもう本当にトップ3から抜けないっていう、その勢いで、今後、中国大陸、韓国ってありますけど、そこへの期待もやっぱり大きいですよね。
藤井
そうですね、やっぱりどういうその評価だったりとか、向こう、そのね、僕らが住んでない地域の人たちが、どういうこの映画を受け取ってくれるんだろうっていう。で、やっぱすごい、この 青春ってね、誰しもが1回は通過してきたものを、もしくはこれから通過するであろう人たちが、この映画をどう捉えるのかっていうのが、 海を越えてどう捉えてもらうのかが楽しみだなって思いますし。ね、ミスチルさん「記憶の旅人」もね
前田
あれね、あの時にあれを着ったら、「浩子さん、これちょっと広げてやろうぜ」みたいに言って、だから「藤井さん、そんなそう簡単にね」みたいに私がちょっとこう、ひるんだら「いやいや行こうよ」ってなったら結局出来上がって、マスコミ試写とか始めたら、もう全国の劇場さんが手を挙げてくれて
藤井
そうですね。嬉しいっすよね。
前田
288館ですよ。
藤井
いや、ちょっとね、それは荷が重いな。でもなんか「記憶の旅人」のやっぱお断りされるかもと思ってさ、行ったら浩子さん、俺行けなかったけどね、浩子さんと社長で行ったら「デモを作っちゃいました」みたいな。櫻井さんが、みたいな。それを聞いて浩子さんが泣いたっていうエピソードが俺は好きで。
前田
ちょっと号泣してしまって、 なんか我慢してたんだけど。我慢しててまずまだコロナの時でマスクしてて、そしたらもうなんかいろんなものが、こう、マスクの下でこう「スッ」ってしたら「ズズッ!」ってなって、全員がびっくりして振り向いたっていう。
藤井
そうね、いや、でもほんと神曲ですからね。ほんとに曲が素晴らしくて、僕の青春ってミスチルなんで、やっぱ生きてりゃいいことあるなって思いました。やっぱね、辛いことがもうその1個で吹っ飛ぶっていうか、なんかそれだけこの音楽の力って偉大だし、 Mr.Childrenさんが作ってきたこの旅というか、彼ら自身のなんかこのキャリアっていうのがどれだけの人に影響を与えたんだろうっていうのが、凄い感動したなと思います。
前田
なので、監督、なんかもうそろそろになっちゃいました。なんかお互いに好きなとこ、尊敬するとこ言えないままですけど、今の会話でみんな感じてくれてるかなっていう、我々の信頼関係というか、今後の思いみたいなもの。
藤井
5割減ぐらいで喋ってますから。本来はもっとうるさい2人なんですけど。
前田
そうなんですよ。みんな私が話が長いっていつも監督に怒るんですけど。
藤井
そんなことないですよ。
前田
いえ。でも、ま。ということで、監督、この最後に聞いてくださってる方々へのメッセージお願いします。
藤井
そうですね。いや、本当にもう少しで「青春18×2」公開になるんですけれども。
やっぱね、なんかいつも言いやすいからなんか第2章って言ってるけれども、 なんか自分にとっては1本1本が勝負で。で、今回も同じように勝負で。ただやっぱり嘘をつかないように、 自分の今までの人生と向き合ってこの映画を作れた気がしてて。
それに、これだけ素晴らしいキャストとスタッフが集まってくれて、自信を持ってお届けできる映画になったので、 たくさんの人に見ていただきたいし、たくさんの皆様の感想がぜひ聞きたいと思ってるので、ぜひこの映画を応援してもらえればなと思っております。よろしくお願いします。
前田
よろしくお願いします。ありがとうございます。
本作もアジアで先行して公開しているので、もうSNS上では盛り上がっている。
もう早く見たい。っていう日本中から声が届いていた中、皆様大変お待たせしました。明後日5月3日金曜日、日本で全国公開されます。ゴールデンウィーク真っただ中なので、この際この機会にぜひお誘い合わせの上、足を運びください。
本日のBABEL Waveは藤井道人監督と私、プロデューサーの前田浩子でお送りしました。ありがとうございました。
藤井
ありがとうございました。
前田
次回は、本作で音楽をご担当いただいた大間々 昂さんをお呼びしてお話を伺います。こちらもどうぞお楽しみに。
BABEL Wave#16
《内容》
・二人の関係性や、本作に対する想い
・主演シュー・グァンハンさんのお芝居、そして大人になった清原果耶さんについて
・主題歌を担当されたMr.Childrenさんへのオファー時のエピソード
是非お聴きください🎧
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https://podcasters.spotify.com/pod/show/babel-label/episodes/16182-SP-e2j4198
[文字起こし]
前田
はい、始まりました。BABEL Waveは、コンテンツスタジオBABEL LABELのクリエイターが、今の時代の波をご紹介する番組です。
今、旬の作品を取り上げていくこの番組。本日は5月3日金曜日公開の映画「青春18×2君へと続く道 」BABEL Waveスペシャルの第1弾として、本作でプロデューサーを務めました私、BABEL LABELの前田浩子と、そしてゲストに本作の監督・脚本の藤井道人監督を迎えてお送りします。藤井監督、宜しくお願いします。
藤井
お願いします。
前田
まず、本作について簡単にご説明させてください。
BABEL LABEL初の国際プロジェクトとなる日台合作映画「青春18×2君へと続く道」は、台湾の俳優シュー・グァンハンさんと 清原果耶さんダブル主演のもと日本と台湾を舞台に、18年の時を経て繋がる初恋の記憶を辿る物語です。
先行して台湾、香港、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、カンボジア、ベトナムなどで公開が始まっておりますが、 ついに日本でも明後日5月3日金曜日全国ロードショーとなり、 その後続いて中国大陸、韓国での公開も5月末に控えております。その本作についてお話していくのですが、今回、弊社の広報からいくつか質問が届いておりますので、そちらに沿ってお話していければと思います。
まず、あれですね、藤井監督にご質問なんですが、 台湾と日本の現場、それぞれの場所で感じた事や制作を通して、藤井監督の中で変化と言いますか、新たな発見などがありましたらお聞かせ願いたいのですが。
藤井
そうですね、 なんか浩子さんとこうやってさ、話すのちょっとなんか…
前田
そうなのよ。
藤井
普通でいいじゃん。なんかもう、ラジオ茅ヶ崎のなんかさ…
前田
普通に話していい?普通に話そう。
藤井
ずっと吹きそうだったもんね。
前田
そうなのよ。なんかずっと我慢してる顔が浮かんで。で、おまけににっしーも我慢してるから。そうだよね。
藤井
そうなんです。僕は結構オフィシャルでは「おはようございます、藤井道人です」って言ってますけど。普段はね、もう 言葉遣いの悪い
前田
そうですね。
藤井
やっぱ浩子さんには1番ね、こう、その感じでいけるんでね、その感じでいきましょうよ。
前田浩子
そう、もう毎回傷ついて、ガラスのよう、ガラス細工のようなハートが
藤井
やってんの?
前田
ちょっとね。
藤井
わかりました。はい、ご苦労様です。
前田
でも監督、このずっと念願だった台湾との合作で、ちょっとどうでしたか。制作もそうですけど、なんかやり方とか、システムとか、 なんかあの空気の中で新たな発見とかありました?
藤井
いや、でもね、今回本当にやっぱり日本でやってきた時のフラストレーションとか、こう、辛いなって思う事とかみたいなことが、 多分新しかったからってのも、もちろんあるけど、やっぱ無かったんすよね。ストレスが無かった。もしくはね、多分浩子さんとかが、 こう、全部ね、プロデュース周りでいろんな障壁をやってくれてたからだと思うんですけど、クリエイティブに関しては本当に自由度高くやらせてもらえたし。
そうなんですよ、浩子さんとはね、果耶ちゃんと「宇宙でいちばんあかるい屋根」 あれからもう1回やろうっていうことで、今回のあったし、果耶ちゃんも本当に大人になった。素晴らしいお芝居を見せてくれて、何か大変だったことをね、やっぱ言いたいんですけどね。うん、 特にないんですよ。
前田
私も現場で、台湾の現場、日本もだったんだけど、なんか、ずっと笑ってた。ずっと楽しそうだったし。なんかすごい毎日現場に行くのが楽しいって言ってたから。 うん、なんか、そこが、なんかね、この作品の魅力にもなってるんだなって改めて思いますね。
藤井
そう。やっぱスタッフもその、ほんとに浩子さんとかロジャーっていう、パパたちが30代の僕ら暴れん坊少年たちを 見守ってくれるみたいなスタイルでできたから。なんかその中で、飯が毎回8種類あるから、正解に1回も辿り着かなかったとか、そういうのはあるけど、あとはなんだろうね。
前田
でもあれですよね、撮影のイマムラさんが「俺、今回も当たった」ってなんか自慢顔してると「悔しい」って
藤井
あれはうざかった。いつも自分だけはうまくいってる感出してくれるイマムラ。あれはイラッとしましたね。
あとはなんだろうな。でもね、聞いてないと思って言うと、今パッと思い出したのは チャン・チェンのアフレコリストはキレそうになったね1回。
前田
あれはキレそうになった、やっぱりほら、分からない言葉だし。
実は藤井監督ってめっちゃめっちゃ用意周到だから、事前にこれで問題ないですか。って送ってるから、そこで出してくださいね、フィードバックくださいって思って、何もないですってなってたらうわーって言ってくるから。
藤井
前日か、当日のさ、着座した瞬間に「これチャン・チェンからです」みたいな。え、まじでこんな取んの?みたいな。
前田
そうそう、そうそう。
藤井
え、次の予定あんだけど。みたいな。 でも、チャン・チェンはちょっと理由を説明してよって言うと「おはよう」みたいな。そうそう、のんびりのんびりと。でもなんかそういうのも合作のなんか面白いとこだなって最終的には思えたよね。あとはなんだろう。
前田
いや、私は割とこう、やっぱり 藤井監督はこう、バンをあげるから、みんなついてくるの大変かなと思って、特に台湾チーム、のんびりしてるのかなと思って聞いたら、これね、 みんな藤井監督のこと大好きですっていうの。だから、いいよいいよ、今いないから、本当のこと言って。本当はしんどいでしょって言ったら、いや、みんな大好きっつって。凄いね、なんか大好きにさせちゃってるじゃんって思ってました。
藤井
それはほら、あとでチクられると思ったんじゃない?
前田
いや、私が逆にえ?ってびっくりしたら、それを笑ってるから、みんな。
藤井
でも僕の横にずっとキャサリンっていうね、同い年の女監督の子が。だから1番辛い役回りじゃないですか。僕がいつもこうじゃない、こうだってやってるの。
でも彼女に言われた一言が今でも覚えてて「本当、獅子座ボーイね」って言われた。なんか台湾ってほら、俺らって血液型で言うじゃないですか。a型はこうb型はこう。あっちは全部さ、星座なんだよ。 獅子座ボーイっていうのは多分すごい悪口なんだと思う。わかんないけど。
前田
いや、挑戦するってことなんじゃない。獅子座から。
藤井
いや、でもあの顔は結構呆れて「本当、獅子座ボーイ」って言ってたから、多分大変だったんだとは思う。
前田
そう。でも、大好きって言ったあのスタッフの中に彼女がいたからね。だからなんか彼女もちょっと新鮮だったんじゃないかな。
藤井
あれはちょっと大変だったっすね。台湾って空港がすごい近いじゃない。だからドローンが全然あげれなくて
前田
厳しかったですね、あれ。
藤井
日本より全然ドローンが厳しかったってのはあったっすね。で、日本は特になかったな。うん。
前田
日本はね、本当に今回、ほら、やっぱり列車の風景とか、雪の景色とか、やっぱりドローンがね、 監督が凄い人がいるんだよって言って、北海道から
藤井
もうね、いつもやってる福山さんが来てくれてね。そういや、でも、なんかどうですか。逆にさ、俺はその「デイアンドナイト」「宇宙」「青春」ってこう、果耶ちゃんの成長を見てるけど、多分果耶ちゃんとミッチーをいち早く見つけたのは浩子さんだった。俺だって、ミッチー教えてくれたの浩子さんだし。
前田
そうそうそう、だけど私は逆にもう道枝くんはグループの一員で難しいから、ちょっと他にもいい人居ますよって言ったけど、 もうそれは既読するなりもう“道枝一筋”になってて
藤井
俺が?
前田
そうなってて、途中からね、色々作品も見ていったりとか。だからなんか 面白いし、もっとこの人の中にある引き出したいみたいになってるから。
そうそう。だから私は逆に、出会ってほしかったし、藤井道人が演出する道枝駿佑を見たい。また大人になった清原果耶を見たいっていうのは凄いあった。
藤井
そうっすね。最近の取材のさ果耶ちゃんの雑誌の 写真とか見てると5秒位見ちゃうもんね。可愛いと思って。やっぱ昔から見てるから横に居てもそうは思わないけど、写真で見るとちょっとお姉さんすぎて。
前田
本当に私、最近「宇宙でいちばんあかるい屋根」の時の写真を、自分のスマホに入ってるやつを見直すと、なんか 10歳位に見えるわけ。あの時17歳なんだけど。
藤井
そうね。そう。
前田
それぐらいなんか大人になってて、やっぱり実は全然ジミンを演じたシュー・グァンハンよりも一回り下なのに、 4歳上を演じなきゃいけないのは全然無理なかった。
藤井
でもさ、なんかこのキャンペーン中、宣伝期間中にまた更に大人になったと思わない?なんか香港のさ、 なんか多分グァンハンと一緒に、こう、アジアのああいうさ、ステージを行くにつれ、やっぱ女性ってこうやって大人になっていくんですねって。
前田
びっくりした。あれはなんかやっぱり、グァンハンが日本のとこは少し照れてしまう所を、すっと手を出したり、あと彼女が長いドレスを履いて、こう階段を上がっていくから「大丈夫?」って言ってるのが。やっぱり「大丈夫」って口が映ると、そこがもの凄い再生されてるとか。
藤井
そうね、そう、 良かったっすね。俺が打ち上げでグレッグに、グァンハンにいっぱいチューされてる動画いっぱい回んなくてよかったっすね。
前田
本当ですね。それだとまたグァンハンの前作に続くパート2かと思われちゃうから。そうなんです。そうね、そうそうそう。
藤井
あれ見終わってか。撮影終わってから見直したんすよ「僕と幽霊が家族になった件」
前田
私、台湾で1回見て、それで日本に来て、広報の2人と見に行って、 広報の2人はめちゃくちゃ感動してて。うん、そうそう。
藤井
ねえ。グァンハンも素晴らしかったっすね。
前田
なんか、本当に。ただ今回、やっぱりマスコミ試写をやっていて出てきた人たちが、やっぱり18歳と36歳が同じ人に見えない。そこをみんな絶賛してくれて、藤井さん、あれどういう風に演出したの。って言って、 だから、もちろん藤井道人の私はこれ、今、現時点において最高傑作と思っていて、やっぱりそこをなんかきちんとシュー・グァンハンという役者と清原果耶という役者がすごい応えていて、彼らの最高傑作にもなってるなって思えるなと。
藤井
そうっすね、なんか、うん、自分でもそう思える作品になったなっていうのは。
今回だからあんまりこう、宣伝で聞かれないから言ってないけどジョセフ・チャン出てるんすよ。
前田
そうなの。
藤井
全然さ、ジョセフの話したいんだけどさ、今回映画の中でリュウ役っていうので。リュウっていうね、初めてジミーが旅で出会うジョセフ・チャンなんて大ファンですもんね。
前田
本当に監督も前から言ってたし、台湾なんかでも本当にNetflixとか大きな配信ドラマの主役をやってる人で。しかも私たちが出演をお願いした時、その撮影中で。それを凄いやっぱり台本面白いし、藤井監督と仕事がしたいからって凄い挑戦してきてくださってね。
藤井
いや凄い、芝居めちゃくちゃ上手かったです。
前田
めちゃくちゃ上手い。だから本当に。
藤井
居酒屋のシーンだけ夜から朝までだったじゃないですか。最後のカット眠そうでしたよ。
前田
あ、あのね、あそこはさすがに私たちあんなに長くやらないでと。しかもあそこが全撮影の中で1番寒かった。
藤井
そうね。そうね、長野のね。うん、松本だ。
前田
なんか足元から冷える感じでした。
藤井
そう。いや、だからジョセフさんと出来たのは凄い。やっぱ俺「GF*BF」が大好きなんで凄い嬉しくて。
前田
私、割と藤井さんから教えてもらうの。台湾で何が面白いとか、台湾の役者とか、 やっぱり凄くその辺が面白かったし。で、やっぱりシュー・グァンハンを実は最終的に見つけたのも監督自身だったから、台湾からもね、いろんな人…
藤井
めっちゃリサーチしてね。うん。
前田
で、それでみんな入ってきたのがシュー・グァンハンだよ。
藤井
そうですよね。いや、本当に今回俳優部もね、みんなこう、ある種ゲストみたいな感じで旅に出会う人とか、いろんな形で出会うけど、やっぱ1人1人が、なんかこのポスターになるような言葉を、皆凄い僕が好きな言葉を凄く素敵に言ってくれて、
前田
本当にそう。それこそジョセフ・チャン演じるリュウがね、なんか自分を確かめる旅もあるとかね。あれってすごい響いてる人が居て
藤井
いや、そうっすね。あれは僕じゃない、林田の方が確か書いたんですよ。
前田
そうでしたね。
藤井
でもね、凄く良いセリフだなと思って。
前田
なんかそこも含めていくと、これ結構オールスターキャストですよね。
藤井
いや、凄いね。こう、揃ってくれたっていうか、集まってくれたのは本当に幸せでしたし、やっぱ撮影自体が楽しかったって、 大体結局全部楽しくなっちゃうんですけど。なんか皆の顔が凄く楽しそうだったのは、うん、嬉しいっすよね。
あとは、やっぱ、ずっとやってきたメンバーとこういうものを作れたっていうのは、かなり大きい。自分の中で大きかったですね。うん。
前田
私もこの作品が完成した時に、私、自分が書いたメッセージ覚えてるんだけど、 私がずっと見たかった景色を見せてくれてありがとうって言ったんだよな。
藤井
遺書。遺書なの、それは。
前田
また、もっともっと高みを目指して、またもっともっと見せてほしいんだけど。だけど、本当にこれが見たかったんだよ!っていう物が出来たなと。
藤井
うん。いや、そうなんか浩子さんと、こうやってオフィシャルでね、話す事ってあんま無いけど、僕がBABELに入って欲しいって言ってね。やっぱそん時、やっぱ「宇宙」は凄く良い映画だったけど。ね、こう恵まれない結果だったりとか、悔しさも、やっぱ
前田
あれ、ちょっと、本当に不幸だったのは、コロナが始まった、もうど真ん中だったんですよ。劇場も1回、もう全部閉まっちゃって、で割とあれ、少し年齢層高めを狙ってたから、だからそこがね。あれは本当にいろんな人に褒めてもらうし、だから、私もそこも残念だったんで、どっかでちょっとリベンジしたいなと思ってたんですよね。
藤井
うん、そう。だからなんかね、ある種リベンジマッチって思って企画を受けたとこもあったし、 なんかそれがそういう形になって良かったなと思いながらも。全然質問読んでないね。
前田
だけど、チャン・チェンからこんな企画が来たんだよって、だから浩子さんにやって欲しいんだよって電話掛かってきて、私あん時、あの家に帰る途中の明大前で、 私はそのホームに多分50分位居たかな。延々と…
藤井
俺が長電話の男の子じゃない。やめてください。
前田
いや、この、こういう話があってさっていう。
藤井
そうね、そうね、そうそうそう、ちょっと質問…
前田
質問に戻りましょうか。
藤井
BABEL ASIAは僕がずっと掲げてきたプロジェクトですが、1本目の作品になりました。BABEL ASIAに対する思い…
前田
ま、ていうか、今後これやっぱり監督もやっぱり日本でも色々やってきて、ちょっと本当にいろんな人に評価いただいてる中で、 もっとちょっと世界にも目を向けたいなっていうことでのBABEL ASIAの第1弾。
藤井
なんか別にみんながやろうとしなくてもいいと思うんですよ。なんかそれはやっぱ国内で良い物を作ってっていう事がちゃんと正義の人もいるし、自分はやっぱある種ちょっとそういうルーツだったりとか、アジアって物にそもそも興味があったから、 海を渡ったらその先に何があるのかっていうのは凄く興味がある。で、浩子さんとかはもうね、海外でたくさん作品を作ってるけど、やっぱ羨ましかったんですよね。俺もそういうものをもっとやっていきたいし、そこに何があるんだろう、どんな失敗してもいいからやってみたいっていう思いがあったら、やっぱりそこには失敗っていうより、僕らが真摯に向き合えば 必ず結果がついてくるっていうか、なんかそれが知れたので、なんかね、BABELとしても、なんかこれを、 なんかこういう風に行くから全部上手くいくって思わずに、チャレンジする場所としてあってくれたら良いなと思いながら、まぁそこは社長に任せましょう。
前田
そうですね。でも、この第1弾が本当に台湾でも第1位でスタート発進して、今もまだずっとランキングにも残って頑張ってくれて、その中でびっくりしたのが、ベトナムでね、 ハリウッド映画を抑えて1位っていう、で、未だにもう本当にトップ3から抜けないっていう、その勢いで、今後、中国大陸、韓国ってありますけど、そこへの期待もやっぱり大きいですよね。
藤井
そうですね、やっぱりどういうその評価だったりとか、向こう、そのね、僕らが住んでない地域の人たちが、どういうこの映画を受け取ってくれるんだろうっていう。で、やっぱすごい、この 青春ってね、誰しもが1回は通過してきたものを、もしくはこれから通過するであろう人たちが、この映画をどう捉えるのかっていうのが、 海を越えてどう捉えてもらうのかが楽しみだなって思いますし。ね、ミスチルさん「記憶の旅人」もね
前田
あれね、あの時にあれを着ったら、「浩子さん、これちょっと広げてやろうぜ」みたいに言って、だから「藤井さん、そんなそう簡単にね」みたいに私がちょっとこう、ひるんだら「いやいや行こうよ」ってなったら結局出来上がって、マスコミ試写とか始めたら、もう全国の劇場さんが手を挙げてくれて
藤井
そうですね。嬉しいっすよね。
前田
288館ですよ。
藤井
いや、ちょっとね、それは荷が重いな。でもなんか「記憶の旅人」のやっぱお断りされるかもと思ってさ、行ったら浩子さん、俺行けなかったけどね、浩子さんと社長で行ったら「デモを作っちゃいました」みたいな。櫻井さんが、みたいな。それを聞いて浩子さんが泣いたっていうエピソードが俺は好きで。
前田
ちょっと号泣してしまって、 なんか我慢してたんだけど。我慢しててまずまだコロナの時でマスクしてて、そしたらもうなんかいろんなものが、こう、マスクの下でこう「スッ」ってしたら「ズズッ!」ってなって、全員がびっくりして振り向いたっていう。
藤井
そうね、いや、でもほんと神曲ですからね。ほんとに曲が素晴らしくて、僕の青春ってミスチルなんで、やっぱ生きてりゃいいことあるなって思いました。やっぱね、辛いことがもうその1個で吹っ飛ぶっていうか、なんかそれだけこの音楽の力って偉大だし、 Mr.Childrenさんが作ってきたこの旅というか、彼ら自身のなんかこのキャリアっていうのがどれだけの人に影響を与えたんだろうっていうのが、凄い感動したなと思います。
前田
なので、監督、なんかもうそろそろになっちゃいました。なんかお互いに好きなとこ、尊敬するとこ言えないままですけど、今の会話でみんな感じてくれてるかなっていう、我々の信頼関係というか、今後の思いみたいなもの。
藤井
5割減ぐらいで喋ってますから。本来はもっとうるさい2人なんですけど。
前田
そうなんですよ。みんな私が話が長いっていつも監督に怒るんですけど。
藤井
そんなことないですよ。
前田
いえ。でも、ま。ということで、監督、この最後に聞いてくださってる方々へのメッセージお願いします。
藤井
そうですね。いや、本当にもう少しで「青春18×2」公開になるんですけれども。
やっぱね、なんかいつも言いやすいからなんか第2章って言ってるけれども、 なんか自分にとっては1本1本が勝負で。で、今回も同じように勝負で。ただやっぱり嘘をつかないように、 自分の今までの人生と向き合ってこの映画を作れた気がしてて。
それに、これだけ素晴らしいキャストとスタッフが集まってくれて、自信を持ってお届けできる映画になったので、 たくさんの人に見ていただきたいし、たくさんの皆様の感想がぜひ聞きたいと思ってるので、ぜひこの映画を応援してもらえればなと思っております。よろしくお願いします。
前田
よろしくお願いします。ありがとうございます。
本作もアジアで先行して公開しているので、もうSNS上では盛り上がっている。
もう早く見たい。っていう日本中から声が届いていた中、皆様大変お待たせしました。明後日5月3日金曜日、日本で全国公開されます。ゴールデンウィーク真っただ中なので、この際この機会にぜひお誘い合わせの上、足を運びください。
本日のBABEL Waveは藤井道人監督と私、プロデューサーの前田浩子でお送りしました。ありがとうございました。
藤井
ありがとうございました。
前田
次回は、本作で音楽をご担当いただいた大間々 昂さんをお呼びしてお話を伺います。こちらもどうぞお楽しみに。