BABEL Wave#19
《内容》
・父から息子へ、映画鑑賞後の感想
・舘ひろしさん、柴田恭兵さんの今と昔
・原隆仁監督が語るあぶない刑事#51「悪夢」
是非お聴きください🎧
視聴リンク
https://podcasters.spotify.com/pod/show/babel-label/episodes/20BABEL-LABEL70-e2luerk
[文字起こし]
原 廣利(息子)
はい、始まりました。 BABEL Waveは、コンテンツスタジオBABEL LABELのクリエイターが今の時代の波を紹介する番組です。今、旬の作品を取り上げていくこの番組。今回は、本日5月24日金曜日公開の映画「帰ってきた あぶない刑事」のお話をしていきたいと思います。 私、パーソナリティーって言うんですか?っていう原廣利と申します。監督を務めました原廣利と申します。よろしくお願いします。
本日はメンバーからちょっと熱い、広報からの熱いリクエストがあり、ちょっとゲストに父であり「あぶ刑事」のドラマシリーズの監督を務めた、原隆仁監督の親子でお送りいたします。 原隆仁監督、よろしくお願いします。
原 隆仁(父)
よろしくお願いします。恐縮です。親です。
原 廣利(息子)
いや、ちょっと固かったね。俺もね。まぁまぁまぁ、父を呼んで今回ラジオをお送りするんですけれども、率直にどんな話をしていこうかなってのはちょっとありつつも、最初にちょっとやっぱ聞いときたいのはですね、「帰ってきた あぶない刑事」を見て、ちょっと感想などをちょっとね、伺えればと思うんですけど、どうでしたか。
原 隆仁(父)
僕はね、でもね、久しぶりに「あぶ刑事」を見てね、うん、やっぱり上手く出来てるなっていう風に思ったよ。で、舘さん恭兵さんの、その年輪っていうのかな、年齢っていうのかな?なんか上手く歳を取ってるっていうかな。やっぱり良い人生を送ってるなこの2人はっていう感じの映画になってました。
原 廣利(息子)
なるほど、なるほど。嬉しいですね。なんか、どんなシーンが印象に残ったとかありますか。
原 隆仁(父)
僕はね、太鳳ちゃんのね、ライブハウスで歌うシーン。
原 廣利(息子)
カプリアイランドのね。
原 隆仁(父)
好きなんですよ。その後にね、もう“あっ”と驚く浅野さんが出てくるでしょ。
原 廣利(息子)
銃撃戦がある所ね。
原 隆仁(父)
うん、やっぱ浅野温子さんの出方ていうのかな。あれは、良くやったなって感じしますよ。
原 廣利(息子)
どうなんだろうね。でも、やっぱあの出方は、浅野さんの、やっぱ今までの「あぶ刑事」の出方からすると、やっぱパワーはあるじゃないですか、今回のやつって。で、 出方は凄く気にしてて、なんかちゃんとこう、出て“浅野温子だ”ってなれればいいなと思って。
原 隆仁(父)
なってたよ。もう十分、浅野温子だよ。
原 廣利(息子)
やっぱ今までの「あぶ刑事」ってやっぱ凄く浅野さんフューチャーが多いなと思ってるけど、なんかあまりにも強いから、そこをこう、そこに集中させて、あともう好きにやってみたいな感じをちょっと強調できればいいなとは思ってたんですけど。
原 隆仁(父)
いや、でもあれも含めて、外に出てって車にひかれちゃうシーンもさ、楽しいよ、浅野さんは良いよ。
原 廣利(息子)
そうだね、浅野さんも「あんなに車迫ってくるの久々だったわ」って言ってて、やっぱそれを普通に「あぶない刑事」の、その言ったらドラマバージョンとかの時の見てたら、もう本当昭和の時って普通にやってたんだなって。俺ら結構、凄く細心の注意を払ってやってたりとかしてたんだけど。
原 隆仁(父)
でもそれがさ、なんていうのかな。変に浮かない位のさ、やっぱ恭兵さんと舘さんがさ、やっぱ居るわけだよね。そこのバランスがさ、凄く良いっていうさ。
原 廣利(息子)
嬉しいっすね。
原 隆仁(父)
ねえ、かつて前に「あぶ刑事」何本も撮ったんじゃないのって位のさ。
原 廣利(息子)
俺が?さすがにないけど、でも必死だったからね。そこはね、なんかね。
原 隆仁(父)
やっぱ楽しく出来てるんですよ。
原 廣利(息子)
良かったです、本当。なんか今と昔で、それこそ今仰ってたように、 舘さんと恭兵さんの、なんか変わったなみたいな所とかあったりする?ここはなんか俳優部の変わった所。
原 隆仁(父)
いやなんかね、変わんないから凄いんだよ。
原 廣利(息子)
あー変わんないんだね。なるほどね。それはやっぱ、今と昔と変わらずお2人があり続けて…
原 隆仁(父)
人に対する姿勢とかさ、生き方に対する姿勢とかさ、変わってないんだよね。変わってないからこそ、愛されてるんじゃないかなと思う。
原 廣利(息子)
まぁでも、そうだよね。やっぱそこ、やっぱスタッフとか周りの人達を巻き込んでやってる感じ、やっぱ舘さんもあるし恭兵さんもあるから。
原 隆仁(父)
久しぶりにさ、一昨年かな?撮影の時見に行ったじゃない。見に行って本当、舘さんと恭兵さんに会うの、本当久しぶりなんだけどさ。十何年振りなんだけどさ。もう昨日会ったようなさ、感じだったからさ。
原 廣利(息子)
いやでも、なんか本当に舘さんも恭兵さんも言ってたのが、 その「あぶない刑事」8年振りですけどって、結構凄いなんだっけ、取材とかでされてるけど、大概やっぱ、 なんかついこの間まで撮ってたみたいな、3年振り位なイメージですけどって言ってて、なんかやっぱずっと離れてても、やっぱ魂はなんかそこにあるのかなみたいな。
原 隆仁(父)
だからファミリーじゃん。ファミリーなんじゃない? トオル君が居て、浅野さんが居て、で舘さんが居て、恭兵さんが居てっていう、本当ファミリーなんだよな。だから、もうちょっと離れててもさ“ずっ”と入ればさ、もういつもの4人になるっていうさ。
原 廣利(息子)
まぁでもそうだよね、変わんないもんね、やっぱね確かに。トオルさんとかもやっぱ変わんないなっていうか、俺が見てもやっぱ変わんないっていうか。トオルさんやっぱ撮ってる時に、やっぱトオルさんって1番その成長っていうか曲線が凄く若いから“ぐーっ”と来た人だから、ご自身も言ってるように、総理大臣とかやるような歳になっても
原 隆仁(父)
でも舘さんと恭兵さんの前だと“トオル!”になるんだよね
原 廣利(息子)
そう!で芝居もね、やっぱね“ぐっ”とこう入る瞬間が、もうね俺が撮ってきた「八月は夜のバッティングセンターで。」の仲村トオルじゃなくて、なんかもっと渋いのよ。もっと渋いんだけど、そう、逆に俺心配だったのが、トオルさんが昔のああいうなんかこう、なんていうかな、町田透を出来るのかなみたいな感じはちょっと思ってたんだけど、もう全く心配なくて。もうなんか逆にこっちが驚かされるっていうか、なんかやっぱトオルさんって本当凄いなっていうか、そこに瞬時に切り替えというか。あとトオルさんってさ、やっぱさ舞台挨拶とか見ててもさ1番上手い事言う。なんかちゃんと落とすっていうか、やっぱ舘さんと恭兵さんって好きな事言って“きゃー”って言われてみたいな。でもトオルさんは、それ全てを浅野さんとかも暴れたの全てをまとめて、でちゃんと自分として落とすのが芸人みたいに上手いんだよね、やっぱね。
原 隆仁(父)
上手だね。
原 廣利(息子)
そう、本当に上手だなと思って。なんかもう俺、横で羨望の眼差しで見てたもん。凄いな仲村トオルって。
原 隆仁(父)
あれはでも言わせると、舘さんと恭兵さんに言わせると、俺達が居るからだよって。
原 廣利(息子)
そうだね、確かに。いやトオルさんはだから、あそこでやっぱ鍛え上げられてきて、もう今まさにこう…花開いたはもっと前だと思うけど、ずーっと継続してやってんのは、やっぱトオルさん凄いなって思うよ。
原 隆仁(父)
トオルさんもさ、やっぱり舘さんと恭兵さんに会うのは嬉しいし、3人で芝居すんのもやっぱり楽しみなんだよね。そういう意味じゃ、この「あぶ刑事」は凄い番組になってるんだよ。
原 廣利(息子)
確かに。なんか、みんながちゃんとリスペクトしてる感じがあって、 まあまあ、まさに今言ってたファミリーじゃないけど、なんかそんなドラマってなかなか無いじゃないですか。そう、なかなか無い中で、やっぱずっとこの38年間ね、築き上げてきたものをやらしてもらってるっていうのは、なんか凄く自分としてもね、監督としては凄く幸せな事だなと思いましたけどね。
じゃあ、ちょっとせっかくなんで、原隆仁 監督が居ますんで、なんか昔のやっぱ「あぶ刑事」の話をちょっと聞けたらなと思ってて、今とまた全然違った風で撮ってる事もあると思うんですけど、なんか隆仁監督が、逆にその一番の自分が撮った回とかで全然良いと思うんですけど、そのドラマ版でおすすめ回みたいなのあったりしますか?もう「あぶない刑事」僕はその目指すのって、その「帰ってきた あぶない刑事」を見てくれた方、本当に新規の。ファンはもちろん見てもらいたいんですけど、やっぱ新しく見てもらったそのお客さんが「あぶない刑事」のファンになってくれたら良いなと思ってて。で、この「帰ってきた あぶない刑事」を見てくれて、でドラマ版も見てくれたら良いなと。どういう感じで進んできたんだろうっていうのを見返して、新たに見てもらうっていう風に出来たら良いなと思ってて。そこでちょっとおすすめ回みたいな…
原 隆仁(父)
おすすめ回はね、最初に撮った2本と、Part1のあのシリーズの最後の2本と、その次にシリーズの始まった2本。
原 廣利(息子)
それ全部じゃないか。
原 隆仁(父)
それしかないから全部見てよ。
原 廣利(息子)
いやいや、タイトルだけでもなんか言ってよ。1本だけとかでも全然。
原 隆仁(父)
やっぱでも「悪夢」だな。最終回の一気呵成っていうのかな。あっという間に終わってしまうっていうさ。
原 廣利(息子)
そうだね。
原 隆仁(父)
あのスピード感をやっぱり体験して欲しいなっていう風には思いますよね。「あぶ刑事」は、僕が目指した「あぶ刑事」っていうのは、やっぱり本当始まったらすぐ終わるっていうさ。もう何も考えずにさ、ただただ走り抜けるっていう、そういう気持ちで最後はやろうかなと思ってたから。それを体感してくれるんだったら嬉しいなっていう風に思いますよね。
原 廣利(息子)
なるほどね。確かにね「悪夢」はね、やっぱ僕も見さしてもらったんですけど、いや本当に話なんだこれみたいな、もうこれで最終回なんだっていう位よく分からない、幽霊の話なんだよね、言ったらね。
原 隆仁(父)
幽霊というか、やっぱり自分達の影っていうのかな。
原 廣利(息子)
なるほどね。
原 隆仁(父)
もう1つの自分達っていうさ。
原 廣利(息子)
それの思いで描いてたんだ。はぁ~。
原 隆仁(父)
そういう、現象的にはゴーストになってしまうんだけど、自分達の影の部分っていうさ、そこのつもりでやってたのね。
原 廣利(息子)
なるほど、なるほど。
原 隆仁(父)
でも、そういう事考えるより、イケイケっていうさ。やっぱりアクションにしろ、そのセリフにしろさ。やっぱり、なんていうのかな。聞かせに行くっていうさ。そこは「あぶ刑事」の真髄じゃないかな?とは思ってたよ。
原 廣利(息子)
なるほどね。それでも撮ったのはいくつ位の時?
原 隆仁(父)
36?
原 廣利(息子)
俺と本当に同い年位だね。ご説明しますと、1986年に「あぶない刑事」が始まって、でその時は助監督として一回入ったの?入ってないのか。
原 隆仁(父)
そう、一度助監督として入って…
原 廣利(息子)
「あぶない刑事」の現場にね。
原 隆仁(父)
村川さんの2本と西村潔さん監督の2本を助監督でやって、それから時間をもらってシナリオを書いて、で監督になった。
原 廣利(息子)
そこで初めてのドラマ?じゃないけど、でも「あぶない刑事」としてのデビューはそこが初めてだったってことだね。でその撮ってる1986年に撮ってて、87年にも撮ってたのか。
原 隆仁(父)
そう、87年にそのシナリオ書いて長崎ロケに行ったの。
原 廣利(息子)
そっかそっか、その時に俺が生まれたって事なんですね。いや中々の縁で言ったらね、僕が生まれて、その生まれた廣利が、原廣利が「帰ってきた あぶない刑事」を撮って、で僕がその「帰ってきた あぶない刑事」を撮ってる時に、今うちの息子が生まれてみたいな、そう言ったら結構巡り巡ってね、なんかそういう、なんつうのかな?運命みたいなのをちょっと感じつつの「あぶない刑事」みたいなね
原 隆仁(父)
“あぶ刑事ベイビー”
原 廣利(息子)
“危ない家族”みたいなね、ちょっとね、なんかあんま、なんつうのかな、響きはあんま良くないなと思いつつ…
原 隆仁(父)
太鳳ちゃんとこもお子さん…
原 廣利(息子)
ああ、そうっすね。確かに、生まれて…中々ね、そういう機会も無かったから。なんかね、縁もあるのかなみたいな事はね、凄く感じてたんですけども。
原 隆仁(父)
同じ番組を、やっぱね、同じ番組を親子で監督するっていうのは、ほとんど無いんじゃないかなっていう。
原 廣利(息子)
まぁだから深作欣二さんとかじゃないですか?
原 隆仁(父)
でもさ、深作さんはさ「バトル・ロワイアル」やって亡くなっちゃったじゃない。それで健太君…
原 廣利(息子)
健太さんがね、継いだっていうね。でも中々ね、多分、監督のね、息子が監督目指すってのもね、あんまり無いんじゃないかなと思うけどね、一応、今タレントとかでいうと、一応2世にはあたるんですけど、そこでも、なんかね、なんでこういう感じになったのかなってのはね。
原 隆仁(父)
いや、でも割と…監督の家族の、その娘さんとかさ、息子さんが監督をするっていうのはさ。ただ、コッポラなんかもそうだよね、お嬢さんのソフィア・コッポラ監督になってるし。
原 廣利(息子)
でも逆に、なんかやっぱ、監督、監督してなかったよね?家で。やっぱ僕は言ったら大学生まで実家暮らしだったんですけど、なんつうかな、やっぱ小学生、中学生、
高校生位まで、多分結構映画撮ってたりとか、ドラマ撮ってたりとかするけど、やっぱね、家にいるイメージが凄くあったもんね。なんか、母ちゃん、お母さんが、その母が居るのはもちろん、もちろん居るんだけど、父がなんで働いてないんだろうなっていうか、普通のさ小学校からしたらさ、お父さんってさ、スーツ着て、朝出てみたいな、お父さん今日居ないみたいな事を友達から聞くんだけど「うちの親父毎日居るよ」みたいな「え? みんな居ないの?家に」みたいな、もう働きに出てるっていうので。で、たまにこう長時間居なくなったりとか っていうのは、母親から聞いたりとかして、そう、そこで仕事してんのかな位の感じのね、感じだったし。で特になんか、まぁでも試写会とかは言ってたかね。
原 隆仁(父)
でも今は分かるでしょ。だって、その撮影がある時はまた集中的にあるけども、無い時はやっぱり…
原 廣利(息子)
無いもんね。そうそう、そうそう。
原 隆仁(父)
で、編集をしたりする時に、やっぱり家に居たりさ。大体それ分かるでしょ。
原 廣利(息子)
そうね、編集する時はね、編集技師に任せたりとかする事もあるけど。まぁでもそうだね、確かにね。なるべく、そういうなんか…なんつうのかな。今んところはそれを縫うようにとかは結構してたりとかするんだけど。でも、普通のやっぱお父さんの仕事と比べると、やっぱ家に居る回数は多いんだなっていうのは、やっぱやるようになってから思ったけど。そう、でも試写会とか行ってたりしたもんな。なんか行ったんだよな。なんか結構ね、子供ながらに覚えてんだけど「お墓がない!」って映画を監督したんですけど。その父がですね、隆仁監督。岩下志麻さんの。あれの、なんか完成披露じゃないけど試写会みたいの見に行ったよね?確かね、母と一緒に見に行って、で、なんかその舞台挨拶みたいなのを、はっきりは覚えてないんだけど、それを行った位で、 あとはでもそんなに、なんかその芸能の仕事として、あれか、中村雅俊さんにサイン貰ったりとかしてもらったよね「夜逃げ屋本舗」のね。
でもね「夜逃げ屋本舗」の話もちょっとしてみたいなと思ってて。なんかやっぱ父ちゃんはそれこそ、なんつうのかな。「あぶない刑事」もやってるけど、僕としてのイメージはやっぱ「夜逃げ屋本舗」なんですよ。で僕はね、大好きなのは「夜逃げ屋本舗」の三作品目の映画の「大夜逃」っていう。あれが一種、一番のエンターテイメント映画だなと思ってて。その、日本映画におけるね。なんかやっぱ強制収容所が…みたいな感じで、その負債者、借金を抱えた人達を閉じ込めて働かせて作手してみたいな。それを助ける中村雅俊っていうのが本当にカッコよくて、あれはなんか「夜逃げ屋本舗」の中でも一番上手くいってる、その題材というか、あれを見た時に、凄くなんて大きい世界観なんだろうと思ったのが
原 隆仁(父)
君がいくつ位の時?
原 廣利(息子)
いや、でもね多分ね、中学生位かな?だと思うんだよね。いや、でも公開の時に映画館では見てないんだよ。俺はDVDかなんかを大学生の時に借りて、大学2年生位の時に見せてもらって、でもね小学校位の時かな?中学生か分かんないけど、一回見てそん時はあんま思わなかったんだけど、映画を撮るっていう事になり始めてから、日芸に入ってから、それを見て凄いなみたいな。あれは本当に一番最初に尊敬した部分。
「あぶない刑事」をやってんのあんまそんな知らなかったから。そう、でもやっぱ「夜逃げ屋本舗」のイメージが凄く強くて。「夜逃げ屋本舗」やっぱね、ちょっと。
原 隆仁(父)
3本あったからね。
原 廣利(息子)
そうそうそうそう。でも、その中でもやっぱね三作品目の…やっぱ大体さ、シリーズ物って2が一番面白いとか「ターミネーター」とかさ色々あるけど、でもやっぱ…
原 隆仁(父)
俺はでも2が好きなんだよ。
原 廣利(息子)
あ、そうなんだ!「夜逃げ屋本舗2」が好きなんだ。へえ。
原 隆仁(父)
川端にさ(?)なんだけどさ、
原 廣利(息子)
それはあれでしょ。別に。いやいや、それはなんかやった行為が好きなだけでしょ。物語とかじゃない。
原 隆仁(父)
風間杜夫さんがゲストで出てくれたんだけどさ、最初にさ一番最初に風間さんが出て来る時にさ、(助監督?)がさ「紹介します。風間トオルさんです」って、違うだろうって。
原 廣利(息子)
だよね。杜夫だよ。馬鹿野郎だよ。馬鹿野郎だよ。なるほどね。まあまあ、まあまあ。 でもそうね「夜逃げ屋本舗」のイメージはね、確かにね、あったかなぁ。
でもやっぱ社会派コメディみたいなのをね、作ってるイメージがあったから、まさかね「あぶない刑事」をやってるとは。でも大学時代に知ったのかな。俺もね。それでね、色々聞いてって、何本か…
原 隆仁(父)
でも基本的にはエンターテイメントだからさ。やっぱり何をやってもさ、面白くするっていうのは基本だからね。でも君だって割と今回さ、こういう「あぶ刑事」をやって、その次に公開される「朽ちないサクラ」 あれも結構ドシリアスだよね。
原 廣利(息子)
「朽ちないサクラ」ね。でも結局、そのミステリーサスペンスっていう名目で打ってはいるんだけど、自分としてはエンターテイメントを撮るつもりで、そのサスペンスミステリーだけど、ちょっとやっぱ怖い部分はあるけど、ちゃんとそのお客さんに届くっていう意味で、エンタメ映画にはしたいなと思ってて。
原 隆仁(父)
だからやっぱ基本的には同じじゃない。やっぱ俺「あぶ刑事」と「夜逃げ屋本舗」をさ、そんなに区別しないのってさ。で、やっぱり言ってみりゃさ、やっぱり「あぶ刑事」と「朽ちないサクラ」はさ。本当に対局じゃない。
原 廣利(息子)
そうだね、全然真反対、正反対だもんね。
原 隆仁(父)
面白さはさ。やっぱりどっかで共通するっていう。
原 廣利(息子)
変わらないっていうかね。確かにね、そうなんですよね。だから、その「あぶない刑事」が今日、本日公開されると同時に、言ったら同時にっていうか、1ヶ月後にあの「朽ちないサクラ」と…来月「朽ちないサクラ」が6月21日に公開されますので、そっちもちょっと見て頂ければ。ちなみに、あのね、隆仁監督は見て頂けたみたいで、感想としてはどうですか?
原 隆仁(父)
いやいやいや、なんていうのかな。廣の映画を見るとさ、やっぱ女優さんがさ結構良いなっていう
原 廣利(息子)
嬉しいですね。
原 隆仁(父)
で、今回はさ「あぶ刑事」はさ、太鳳ちゃんも良かったし、吉瀬さんも良かったし、でね、あの大女優の浅野さんも良かったし、もう大笑いだった。良いなっていう。それで「朽ちないサクラ」はさ、やっぱりあの花ちゃんがさ、やっぱり健闘してるなっていう。頑張ってるなっていうね。
原 廣利(息子)
うん、素晴らしい女優さん。
原 隆仁(父)
あの花ちゃん良いなっていうね。
原 廣利(息子)
いや本当ね、杉咲さんを撮ってる時に、やっぱ凄くやっぱ緊張感もあるし、やっぱね彼女…
原 隆仁(父)
君でも、女優撮るの上手だね。
原 廣利(息子)
なにそれ、スケベ監督みたいな言い方。そうかな、でも凄くやっぱね、
原 隆仁(父)
俺はどっちかっていうと男優を撮る方が上手いのよ。
原 廣利(息子)
自分はね。なるほどね。でもそうかもね。なんか、その異性を撮る方が、なんか自分としては面白いっていうか。やっぱその美しいものを撮るのは凄く好きなんで。もちろんね、俳優、その男優さんとかも、やっぱ舘さん恭兵さんとか撮ってても凄く楽しくて、美しいものだからやっぱ、そこはなんかでも共通してるかもな。 でもそうね、女優さんは結構撮るの上手いってよく言われます。
原 隆仁(父)
「八月は夜のバッティングセンターで。」のさ、トオルさんの相手役が居たじゃない。
原 廣利(息子)
関水渚さんね。
原 隆仁(父)
あれも良よかったよ。
原 廣利(息子)
彼女もね、大学の後輩だったりとかするんで。あの子もね、凄く良い子ですし、今絶賛ね、色々出てたりとかして頑張ってますので。と言いつつ、そろそろお時間ですかねっていうので、原隆仁 監督からちょっと、もし最後のメッセージみたいなのがあればちょっと頂きたい。まぁ「帰ってきた あぶない刑事」をちょっと宣伝するという意味で、ちょっと頂けると。
原 隆仁(父)
是非是非。今日から公開なんで、是非皆さんでご覧になって見てください。
原 廣利(息子)
はい。じゃあ僕から。本日公開の5月24日「帰ってきた あぶない刑事」昭和、平成、令和と3つの時代を駆け抜けてきた映画も公開されています。是非新しくなった、でもちゃんと「あぶ刑事」である「あぶ刑事」をちょっと見に行って頂ければと思いますんで、何卒皆様、聞いてる皆さん、よろしくお願いします。
本日のBABEL Waveは原隆仁 監督と原廣利でお送りしました。ありがとうございました。
BABEL Wave#19
《内容》
・父から息子へ、映画鑑賞後の感想
・舘ひろしさん、柴田恭兵さんの今と昔
・原隆仁監督が語るあぶない刑事#51「悪夢」
是非お聴きください🎧
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原 廣利(息子)
はい、始まりました。 BABEL Waveは、コンテンツスタジオBABEL LABELのクリエイターが今の時代の波を紹介する番組です。今、旬の作品を取り上げていくこの番組。今回は、本日5月24日金曜日公開の映画「帰ってきた あぶない刑事」のお話をしていきたいと思います。 私、パーソナリティーって言うんですか?っていう原廣利と申します。監督を務めました原廣利と申します。よろしくお願いします。
本日はメンバーからちょっと熱い、広報からの熱いリクエストがあり、ちょっとゲストに父であり「あぶ刑事」のドラマシリーズの監督を務めた、原隆仁監督の親子でお送りいたします。 原隆仁監督、よろしくお願いします。
原 隆仁(父)
よろしくお願いします。恐縮です。親です。
原 廣利(息子)
いや、ちょっと固かったね。俺もね。まぁまぁまぁ、父を呼んで今回ラジオをお送りするんですけれども、率直にどんな話をしていこうかなってのはちょっとありつつも、最初にちょっとやっぱ聞いときたいのはですね、「帰ってきた あぶない刑事」を見て、ちょっと感想などをちょっとね、伺えればと思うんですけど、どうでしたか。
原 隆仁(父)
僕はね、でもね、久しぶりに「あぶ刑事」を見てね、うん、やっぱり上手く出来てるなっていう風に思ったよ。で、舘さん恭兵さんの、その年輪っていうのかな、年齢っていうのかな?なんか上手く歳を取ってるっていうかな。やっぱり良い人生を送ってるなこの2人はっていう感じの映画になってました。
原 廣利(息子)
なるほど、なるほど。嬉しいですね。なんか、どんなシーンが印象に残ったとかありますか。
原 隆仁(父)
僕はね、太鳳ちゃんのね、ライブハウスで歌うシーン。
原 廣利(息子)
カプリアイランドのね。
原 隆仁(父)
好きなんですよ。その後にね、もう“あっ”と驚く浅野さんが出てくるでしょ。
原 廣利(息子)
銃撃戦がある所ね。
原 隆仁(父)
うん、やっぱ浅野温子さんの出方ていうのかな。あれは、良くやったなって感じしますよ。
原 廣利(息子)
どうなんだろうね。でも、やっぱあの出方は、浅野さんの、やっぱ今までの「あぶ刑事」の出方からすると、やっぱパワーはあるじゃないですか、今回のやつって。で、 出方は凄く気にしてて、なんかちゃんとこう、出て“浅野温子だ”ってなれればいいなと思って。
原 隆仁(父)
なってたよ。もう十分、浅野温子だよ。
原 廣利(息子)
やっぱ今までの「あぶ刑事」ってやっぱ凄く浅野さんフューチャーが多いなと思ってるけど、なんかあまりにも強いから、そこをこう、そこに集中させて、あともう好きにやってみたいな感じをちょっと強調できればいいなとは思ってたんですけど。
原 隆仁(父)
いや、でもあれも含めて、外に出てって車にひかれちゃうシーンもさ、楽しいよ、浅野さんは良いよ。
原 廣利(息子)
そうだね、浅野さんも「あんなに車迫ってくるの久々だったわ」って言ってて、やっぱそれを普通に「あぶない刑事」の、その言ったらドラマバージョンとかの時の見てたら、もう本当昭和の時って普通にやってたんだなって。俺ら結構、凄く細心の注意を払ってやってたりとかしてたんだけど。
原 隆仁(父)
でもそれがさ、なんていうのかな。変に浮かない位のさ、やっぱ恭兵さんと舘さんがさ、やっぱ居るわけだよね。そこのバランスがさ、凄く良いっていうさ。
原 廣利(息子)
嬉しいっすね。
原 隆仁(父)
ねえ、かつて前に「あぶ刑事」何本も撮ったんじゃないのって位のさ。
原 廣利(息子)
俺が?さすがにないけど、でも必死だったからね。そこはね、なんかね。
原 隆仁(父)
やっぱ楽しく出来てるんですよ。
原 廣利(息子)
良かったです、本当。なんか今と昔で、それこそ今仰ってたように、 舘さんと恭兵さんの、なんか変わったなみたいな所とかあったりする?ここはなんか俳優部の変わった所。
原 隆仁(父)
いやなんかね、変わんないから凄いんだよ。
原 廣利(息子)
あー変わんないんだね。なるほどね。それはやっぱ、今と昔と変わらずお2人があり続けて…
原 隆仁(父)
人に対する姿勢とかさ、生き方に対する姿勢とかさ、変わってないんだよね。変わってないからこそ、愛されてるんじゃないかなと思う。
原 廣利(息子)
まぁでも、そうだよね。やっぱそこ、やっぱスタッフとか周りの人達を巻き込んでやってる感じ、やっぱ舘さんもあるし恭兵さんもあるから。
原 隆仁(父)
久しぶりにさ、一昨年かな?撮影の時見に行ったじゃない。見に行って本当、舘さんと恭兵さんに会うの、本当久しぶりなんだけどさ。十何年振りなんだけどさ。もう昨日会ったようなさ、感じだったからさ。
原 廣利(息子)
いやでも、なんか本当に舘さんも恭兵さんも言ってたのが、 その「あぶない刑事」8年振りですけどって、結構凄いなんだっけ、取材とかでされてるけど、大概やっぱ、 なんかついこの間まで撮ってたみたいな、3年振り位なイメージですけどって言ってて、なんかやっぱずっと離れてても、やっぱ魂はなんかそこにあるのかなみたいな。
原 隆仁(父)
だからファミリーじゃん。ファミリーなんじゃない? トオル君が居て、浅野さんが居て、で舘さんが居て、恭兵さんが居てっていう、本当ファミリーなんだよな。だから、もうちょっと離れててもさ“ずっ”と入ればさ、もういつもの4人になるっていうさ。
原 廣利(息子)
まぁでもそうだよね、変わんないもんね、やっぱね確かに。トオルさんとかもやっぱ変わんないなっていうか、俺が見てもやっぱ変わんないっていうか。トオルさんやっぱ撮ってる時に、やっぱトオルさんって1番その成長っていうか曲線が凄く若いから“ぐーっ”と来た人だから、ご自身も言ってるように、総理大臣とかやるような歳になっても
原 隆仁(父)
でも舘さんと恭兵さんの前だと“トオル!”になるんだよね
原 廣利(息子)
そう!で芝居もね、やっぱね“ぐっ”とこう入る瞬間が、もうね俺が撮ってきた「八月は夜のバッティングセンターで。」の仲村トオルじゃなくて、なんかもっと渋いのよ。もっと渋いんだけど、そう、逆に俺心配だったのが、トオルさんが昔のああいうなんかこう、なんていうかな、町田透を出来るのかなみたいな感じはちょっと思ってたんだけど、もう全く心配なくて。もうなんか逆にこっちが驚かされるっていうか、なんかやっぱトオルさんって本当凄いなっていうか、そこに瞬時に切り替えというか。あとトオルさんってさ、やっぱさ舞台挨拶とか見ててもさ1番上手い事言う。なんかちゃんと落とすっていうか、やっぱ舘さんと恭兵さんって好きな事言って“きゃー”って言われてみたいな。でもトオルさんは、それ全てを浅野さんとかも暴れたの全てをまとめて、でちゃんと自分として落とすのが芸人みたいに上手いんだよね、やっぱね。
原 隆仁(父)
上手だね。
原 廣利(息子)
そう、本当に上手だなと思って。なんかもう俺、横で羨望の眼差しで見てたもん。凄いな仲村トオルって。
原 隆仁(父)
あれはでも言わせると、舘さんと恭兵さんに言わせると、俺達が居るからだよって。
原 廣利(息子)
そうだね、確かに。いやトオルさんはだから、あそこでやっぱ鍛え上げられてきて、もう今まさにこう…花開いたはもっと前だと思うけど、ずーっと継続してやってんのは、やっぱトオルさん凄いなって思うよ。
原 隆仁(父)
トオルさんもさ、やっぱり舘さんと恭兵さんに会うのは嬉しいし、3人で芝居すんのもやっぱり楽しみなんだよね。そういう意味じゃ、この「あぶ刑事」は凄い番組になってるんだよ。
原 廣利(息子)
確かに。なんか、みんながちゃんとリスペクトしてる感じがあって、 まあまあ、まさに今言ってたファミリーじゃないけど、なんかそんなドラマってなかなか無いじゃないですか。そう、なかなか無い中で、やっぱずっとこの38年間ね、築き上げてきたものをやらしてもらってるっていうのは、なんか凄く自分としてもね、監督としては凄く幸せな事だなと思いましたけどね。
じゃあ、ちょっとせっかくなんで、原隆仁 監督が居ますんで、なんか昔のやっぱ「あぶ刑事」の話をちょっと聞けたらなと思ってて、今とまた全然違った風で撮ってる事もあると思うんですけど、なんか隆仁監督が、逆にその一番の自分が撮った回とかで全然良いと思うんですけど、そのドラマ版でおすすめ回みたいなのあったりしますか?もう「あぶない刑事」僕はその目指すのって、その「帰ってきた あぶない刑事」を見てくれた方、本当に新規の。ファンはもちろん見てもらいたいんですけど、やっぱ新しく見てもらったそのお客さんが「あぶない刑事」のファンになってくれたら良いなと思ってて。で、この「帰ってきた あぶない刑事」を見てくれて、でドラマ版も見てくれたら良いなと。どういう感じで進んできたんだろうっていうのを見返して、新たに見てもらうっていう風に出来たら良いなと思ってて。そこでちょっとおすすめ回みたいな…
原 隆仁(父)
おすすめ回はね、最初に撮った2本と、Part1のあのシリーズの最後の2本と、その次にシリーズの始まった2本。
原 廣利(息子)
それ全部じゃないか。
原 隆仁(父)
それしかないから全部見てよ。
原 廣利(息子)
いやいや、タイトルだけでもなんか言ってよ。1本だけとかでも全然。
原 隆仁(父)
やっぱでも「悪夢」だな。最終回の一気呵成っていうのかな。あっという間に終わってしまうっていうさ。
原 廣利(息子)
そうだね。
原 隆仁(父)
あのスピード感をやっぱり体験して欲しいなっていう風には思いますよね。「あぶ刑事」は、僕が目指した「あぶ刑事」っていうのは、やっぱり本当始まったらすぐ終わるっていうさ。もう何も考えずにさ、ただただ走り抜けるっていう、そういう気持ちで最後はやろうかなと思ってたから。それを体感してくれるんだったら嬉しいなっていう風に思いますよね。
原 廣利(息子)
なるほどね。確かにね「悪夢」はね、やっぱ僕も見さしてもらったんですけど、いや本当に話なんだこれみたいな、もうこれで最終回なんだっていう位よく分からない、幽霊の話なんだよね、言ったらね。
原 隆仁(父)
幽霊というか、やっぱり自分達の影っていうのかな。
原 廣利(息子)
なるほどね。
原 隆仁(父)
もう1つの自分達っていうさ。
原 廣利(息子)
それの思いで描いてたんだ。はぁ~。
原 隆仁(父)
そういう、現象的にはゴーストになってしまうんだけど、自分達の影の部分っていうさ、そこのつもりでやってたのね。
原 廣利(息子)
なるほど、なるほど。
原 隆仁(父)
でも、そういう事考えるより、イケイケっていうさ。やっぱりアクションにしろ、そのセリフにしろさ。やっぱり、なんていうのかな。聞かせに行くっていうさ。そこは「あぶ刑事」の真髄じゃないかな?とは思ってたよ。
原 廣利(息子)
なるほどね。それでも撮ったのはいくつ位の時?
原 隆仁(父)
36?
原 廣利(息子)
俺と本当に同い年位だね。ご説明しますと、1986年に「あぶない刑事」が始まって、でその時は助監督として一回入ったの?入ってないのか。
原 隆仁(父)
そう、一度助監督として入って…
原 廣利(息子)
「あぶない刑事」の現場にね。
原 隆仁(父)
村川さんの2本と西村潔さん監督の2本を助監督でやって、それから時間をもらってシナリオを書いて、で監督になった。
原 廣利(息子)
そこで初めてのドラマ?じゃないけど、でも「あぶない刑事」としてのデビューはそこが初めてだったってことだね。でその撮ってる1986年に撮ってて、87年にも撮ってたのか。
原 隆仁(父)
そう、87年にそのシナリオ書いて長崎ロケに行ったの。
原 廣利(息子)
そっかそっか、その時に俺が生まれたって事なんですね。いや中々の縁で言ったらね、僕が生まれて、その生まれた廣利が、原廣利が「帰ってきた あぶない刑事」を撮って、で僕がその「帰ってきた あぶない刑事」を撮ってる時に、今うちの息子が生まれてみたいな、そう言ったら結構巡り巡ってね、なんかそういう、なんつうのかな?運命みたいなのをちょっと感じつつの「あぶない刑事」みたいなね
原 隆仁(父)
“あぶ刑事ベイビー”
原 廣利(息子)
“危ない家族”みたいなね、ちょっとね、なんかあんま、なんつうのかな、響きはあんま良くないなと思いつつ…
原 隆仁(父)
太鳳ちゃんとこもお子さん…
原 廣利(息子)
ああ、そうっすね。確かに、生まれて…中々ね、そういう機会も無かったから。なんかね、縁もあるのかなみたいな事はね、凄く感じてたんですけども。
原 隆仁(父)
同じ番組を、やっぱね、同じ番組を親子で監督するっていうのは、ほとんど無いんじゃないかなっていう。
原 廣利(息子)
まぁだから深作欣二さんとかじゃないですか?
原 隆仁(父)
でもさ、深作さんはさ「バトル・ロワイアル」やって亡くなっちゃったじゃない。それで健太君…
原 廣利(息子)
健太さんがね、継いだっていうね。でも中々ね、多分、監督のね、息子が監督目指すってのもね、あんまり無いんじゃないかなと思うけどね、一応、今タレントとかでいうと、一応2世にはあたるんですけど、そこでも、なんかね、なんでこういう感じになったのかなってのはね。
原 隆仁(父)
いや、でも割と…監督の家族の、その娘さんとかさ、息子さんが監督をするっていうのはさ。ただ、コッポラなんかもそうだよね、お嬢さんのソフィア・コッポラ監督になってるし。
原 廣利(息子)
でも逆に、なんかやっぱ、監督、監督してなかったよね?家で。やっぱ僕は言ったら大学生まで実家暮らしだったんですけど、なんつうかな、やっぱ小学生、中学生、
高校生位まで、多分結構映画撮ってたりとか、ドラマ撮ってたりとかするけど、やっぱね、家にいるイメージが凄くあったもんね。なんか、母ちゃん、お母さんが、その母が居るのはもちろん、もちろん居るんだけど、父がなんで働いてないんだろうなっていうか、普通のさ小学校からしたらさ、お父さんってさ、スーツ着て、朝出てみたいな、お父さん今日居ないみたいな事を友達から聞くんだけど「うちの親父毎日居るよ」みたいな「え? みんな居ないの?家に」みたいな、もう働きに出てるっていうので。で、たまにこう長時間居なくなったりとか っていうのは、母親から聞いたりとかして、そう、そこで仕事してんのかな位の感じのね、感じだったし。で特になんか、まぁでも試写会とかは言ってたかね。
原 隆仁(父)
でも今は分かるでしょ。だって、その撮影がある時はまた集中的にあるけども、無い時はやっぱり…
原 廣利(息子)
無いもんね。そうそう、そうそう。
原 隆仁(父)
で、編集をしたりする時に、やっぱり家に居たりさ。大体それ分かるでしょ。
原 廣利(息子)
そうね、編集する時はね、編集技師に任せたりとかする事もあるけど。まぁでもそうだね、確かにね。なるべく、そういうなんか…なんつうのかな。今んところはそれを縫うようにとかは結構してたりとかするんだけど。でも、普通のやっぱお父さんの仕事と比べると、やっぱ家に居る回数は多いんだなっていうのは、やっぱやるようになってから思ったけど。そう、でも試写会とか行ってたりしたもんな。なんか行ったんだよな。なんか結構ね、子供ながらに覚えてんだけど「お墓がない!」って映画を監督したんですけど。その父がですね、隆仁監督。岩下志麻さんの。あれの、なんか完成披露じゃないけど試写会みたいの見に行ったよね?確かね、母と一緒に見に行って、で、なんかその舞台挨拶みたいなのを、はっきりは覚えてないんだけど、それを行った位で、 あとはでもそんなに、なんかその芸能の仕事として、あれか、中村雅俊さんにサイン貰ったりとかしてもらったよね「夜逃げ屋本舗」のね。
でもね「夜逃げ屋本舗」の話もちょっとしてみたいなと思ってて。なんかやっぱ父ちゃんはそれこそ、なんつうのかな。「あぶない刑事」もやってるけど、僕としてのイメージはやっぱ「夜逃げ屋本舗」なんですよ。で僕はね、大好きなのは「夜逃げ屋本舗」の三作品目の映画の「大夜逃」っていう。あれが一種、一番のエンターテイメント映画だなと思ってて。その、日本映画におけるね。なんかやっぱ強制収容所が…みたいな感じで、その負債者、借金を抱えた人達を閉じ込めて働かせて作手してみたいな。それを助ける中村雅俊っていうのが本当にカッコよくて、あれはなんか「夜逃げ屋本舗」の中でも一番上手くいってる、その題材というか、あれを見た時に、凄くなんて大きい世界観なんだろうと思ったのが
原 隆仁(父)
君がいくつ位の時?
原 廣利(息子)
いや、でもね多分ね、中学生位かな?だと思うんだよね。いや、でも公開の時に映画館では見てないんだよ。俺はDVDかなんかを大学生の時に借りて、大学2年生位の時に見せてもらって、でもね小学校位の時かな?中学生か分かんないけど、一回見てそん時はあんま思わなかったんだけど、映画を撮るっていう事になり始めてから、日芸に入ってから、それを見て凄いなみたいな。あれは本当に一番最初に尊敬した部分。
「あぶない刑事」をやってんのあんまそんな知らなかったから。そう、でもやっぱ「夜逃げ屋本舗」のイメージが凄く強くて。「夜逃げ屋本舗」やっぱね、ちょっと。
原 隆仁(父)
3本あったからね。
原 廣利(息子)
そうそうそうそう。でも、その中でもやっぱね三作品目の…やっぱ大体さ、シリーズ物って2が一番面白いとか「ターミネーター」とかさ色々あるけど、でもやっぱ…
原 隆仁(父)
俺はでも2が好きなんだよ。
原 廣利(息子)
あ、そうなんだ!「夜逃げ屋本舗2」が好きなんだ。へえ。
原 隆仁(父)
川端にさ(?)なんだけどさ、
原 廣利(息子)
それはあれでしょ。別に。いやいや、それはなんかやった行為が好きなだけでしょ。物語とかじゃない。
原 隆仁(父)
風間杜夫さんがゲストで出てくれたんだけどさ、最初にさ一番最初に風間さんが出て来る時にさ、(助監督?)がさ「紹介します。風間トオルさんです」って、違うだろうって。
原 廣利(息子)
だよね。杜夫だよ。馬鹿野郎だよ。馬鹿野郎だよ。なるほどね。まあまあ、まあまあ。 でもそうね「夜逃げ屋本舗」のイメージはね、確かにね、あったかなぁ。
でもやっぱ社会派コメディみたいなのをね、作ってるイメージがあったから、まさかね「あぶない刑事」をやってるとは。でも大学時代に知ったのかな。俺もね。それでね、色々聞いてって、何本か…
原 隆仁(父)
でも基本的にはエンターテイメントだからさ。やっぱり何をやってもさ、面白くするっていうのは基本だからね。でも君だって割と今回さ、こういう「あぶ刑事」をやって、その次に公開される「朽ちないサクラ」 あれも結構ドシリアスだよね。
原 廣利(息子)
「朽ちないサクラ」ね。でも結局、そのミステリーサスペンスっていう名目で打ってはいるんだけど、自分としてはエンターテイメントを撮るつもりで、そのサスペンスミステリーだけど、ちょっとやっぱ怖い部分はあるけど、ちゃんとそのお客さんに届くっていう意味で、エンタメ映画にはしたいなと思ってて。
原 隆仁(父)
だからやっぱ基本的には同じじゃない。やっぱ俺「あぶ刑事」と「夜逃げ屋本舗」をさ、そんなに区別しないのってさ。で、やっぱり言ってみりゃさ、やっぱり「あぶ刑事」と「朽ちないサクラ」はさ。本当に対局じゃない。
原 廣利(息子)
そうだね、全然真反対、正反対だもんね。
原 隆仁(父)
面白さはさ。やっぱりどっかで共通するっていう。
原 廣利(息子)
変わらないっていうかね。確かにね、そうなんですよね。だから、その「あぶない刑事」が今日、本日公開されると同時に、言ったら同時にっていうか、1ヶ月後にあの「朽ちないサクラ」と…来月「朽ちないサクラ」が6月21日に公開されますので、そっちもちょっと見て頂ければ。ちなみに、あのね、隆仁監督は見て頂けたみたいで、感想としてはどうですか?
原 隆仁(父)
いやいやいや、なんていうのかな。廣の映画を見るとさ、やっぱ女優さんがさ結構良いなっていう
原 廣利(息子)
嬉しいですね。
原 隆仁(父)
で、今回はさ「あぶ刑事」はさ、太鳳ちゃんも良かったし、吉瀬さんも良かったし、でね、あの大女優の浅野さんも良かったし、もう大笑いだった。良いなっていう。それで「朽ちないサクラ」はさ、やっぱりあの花ちゃんがさ、やっぱり健闘してるなっていう。頑張ってるなっていうね。
原 廣利(息子)
うん、素晴らしい女優さん。
原 隆仁(父)
あの花ちゃん良いなっていうね。
原 廣利(息子)
いや本当ね、杉咲さんを撮ってる時に、やっぱ凄くやっぱ緊張感もあるし、やっぱね彼女…
原 隆仁(父)
君でも、女優撮るの上手だね。
原 廣利(息子)
なにそれ、スケベ監督みたいな言い方。そうかな、でも凄くやっぱね、
原 隆仁(父)
俺はどっちかっていうと男優を撮る方が上手いのよ。
原 廣利(息子)
自分はね。なるほどね。でもそうかもね。なんか、その異性を撮る方が、なんか自分としては面白いっていうか。やっぱその美しいものを撮るのは凄く好きなんで。もちろんね、俳優、その男優さんとかも、やっぱ舘さん恭兵さんとか撮ってても凄く楽しくて、美しいものだからやっぱ、そこはなんかでも共通してるかもな。 でもそうね、女優さんは結構撮るの上手いってよく言われます。
原 隆仁(父)
「八月は夜のバッティングセンターで。」のさ、トオルさんの相手役が居たじゃない。
原 廣利(息子)
関水渚さんね。
原 隆仁(父)
あれも良よかったよ。
原 廣利(息子)
彼女もね、大学の後輩だったりとかするんで。あの子もね、凄く良い子ですし、今絶賛ね、色々出てたりとかして頑張ってますので。と言いつつ、そろそろお時間ですかねっていうので、原隆仁 監督からちょっと、もし最後のメッセージみたいなのがあればちょっと頂きたい。まぁ「帰ってきた あぶない刑事」をちょっと宣伝するという意味で、ちょっと頂けると。
原 隆仁(父)
是非是非。今日から公開なんで、是非皆さんでご覧になって見てください。
原 廣利(息子)
はい。じゃあ僕から。本日公開の5月24日「帰ってきた あぶない刑事」昭和、平成、令和と3つの時代を駆け抜けてきた映画も公開されています。是非新しくなった、でもちゃんと「あぶ刑事」である「あぶ刑事」をちょっと見に行って頂ければと思いますんで、何卒皆様、聞いてる皆さん、よろしくお願いします。
本日のBABEL Waveは原隆仁 監督と原廣利でお送りしました。ありがとうございました。